明治開化 安吾捕物帖 (角川文庫 さ 2-5)

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  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100219

感想・レビュー・書評

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  • 安吾のほかの推理小説も読みたくなりました。文体も素敵でたまらない。紳士探偵新十郎、格好良いです。UN-GOをきっかけに読んだミーハーものですが、対比が返って面白く二倍楽しめた感でした。

  • 明治維新後と戦後の日本を対比している、的なことを解説されてた気がするけどそんなん考えなくても普通に面白かった^^
    堕落論の人だから正直そんな期待してなかったんだけど新十郎かっこいいです流石紳士探偵・・・
    アニメもあるけどあれはどんな解釈で作られたのか気になる
    たぶん海舟が麟六で虎があの女検事で・・・って事なんだろうけど因果のあの能力とか弁天王とか・・・アニメとは別物って事で考えたほうがいいのかな???

  • UN-GOを観たので読んでみた。
    面白かったよ。

  • ノイタミナの『UN‐GO』を見て、原作読んでみたくなったので借りてみた一冊。
    なんか因果がただのおっさんだった・・・。
    いや、戯作者っていうからもちょっと活躍するものかと思っていたものでね・・・。
    活躍も何も、チョイ出の脇役でちょっと哀しかったわぁ。
    あ、でも新十郎はハンサム設定&華やかな探偵ぶりで逆に笑ってしまったわ。
    他にも「あー、あのキャラはこの人か~」と思わせる登場人物がずらりで楽しめました。
    舞踏会殺人事件・密室大犯罪・ああ無情・万引一家・血を見る真珠・石の下・時計館の秘密・覆面屋敷の8編が収録されてましたが、やっぱり覆面屋敷が一番面白かったな。
    石の下は未だにラストのオチがわからない。
    つーか、ちゃんと謎解きしてない話もありますよねぇ?
    私の頭がついていけてないだけか・・・??

  • UN-GOの原作
    UN-GOがおもしろかったから読みたいなぁ

  • 【2012/1 読了】
    ノイタミナ放送がきっかけで手に取った。
    もちろん原作版は時代背景や人物設定などテレビとは違ってはいるけれども、それはそれで楽しめる内容。
    捕物帳というけれど、一般的な時代劇風の捕物とは一風違う。
    すぐに答え合わせをしてもらえる推理小説みたいだなぁ、と読み終わった感想。

    でも、因果は女性に変身はしませんでした。残念(笑)

  • これは昭和25年『小説新潮』に連載された作品のうち、
    前半の8編だそうです。
    作者自身が冒頭で明かしているように、
    まず虎之介が海舟の所に駆け込み、
    事件の様相を伝えて海舟が推理した後、
    真打の新十郎が真犯人を突き止め海舟が負け惜しみを言う、
    というパターン化された連作で、
    軽い読み物として書かれたものだそうですが、
    事件の説明は充分されていて、
    読者にも推理できるように組み立てられているそうです。
    が、
    海舟の癖(?)にドン引きでそれどころじゃなかったです。
    昔流行った民間療法か何かなんでしょうか。
    指先や頭の後ろをナイフで切って悪血を採るんです。
    虎之介の話を聞く間、せっせと切ってはふき取るという作業をするので、
    想像して気持ち悪くなりました。
    オマケに名探偵の新十郎がいま一つ薄っぺらい上に、
    虎之介のおっちょこちょいな言動が憎めない愛嬌としてではなく、
    本当に嫌味な人物として描かれているようにしか思えなくて、
    どの登場人物も好きになれませんでした。
    事件は興味深いものが多かったので残念でした。
    今のようなユーモアミステリーが氾濫している時代じゃないので、
    採点は辛すぎるかな。

  • 今流行の。


    テンションが漫画みたいなのと、
    坂口先生は勝さん嫌いなの?とつっこみたくなるくらいの
    馬鹿にしっぷりがまた面白くて。まさに娯楽小説。

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  • 久しぶりにこの時代の作品(作家)を手にとった。
    推理の体裁にはなっているけれど、今風の感覚からすると推理に分類しちゃっていいのかなとやや戸惑い気味。タダしい娯楽小説のあり方というか、古典の昔懐かしい感触。
    それにしてもここからよくUN-GOを起こしてきたなと、ほほぉーとなった。

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著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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