- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041100219
感想・レビュー・書評
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安吾のほかの推理小説も読みたくなりました。文体も素敵でたまらない。紳士探偵新十郎、格好良いです。UN-GOをきっかけに読んだミーハーものですが、対比が返って面白く二倍楽しめた感でした。
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UN-GOを観たので読んでみた。
面白かったよ。 -
ノイタミナの『UN‐GO』を見て、原作読んでみたくなったので借りてみた一冊。
なんか因果がただのおっさんだった・・・。
いや、戯作者っていうからもちょっと活躍するものかと思っていたものでね・・・。
活躍も何も、チョイ出の脇役でちょっと哀しかったわぁ。
あ、でも新十郎はハンサム設定&華やかな探偵ぶりで逆に笑ってしまったわ。
他にも「あー、あのキャラはこの人か~」と思わせる登場人物がずらりで楽しめました。
舞踏会殺人事件・密室大犯罪・ああ無情・万引一家・血を見る真珠・石の下・時計館の秘密・覆面屋敷の8編が収録されてましたが、やっぱり覆面屋敷が一番面白かったな。
石の下は未だにラストのオチがわからない。
つーか、ちゃんと謎解きしてない話もありますよねぇ?
私の頭がついていけてないだけか・・・?? -
UN-GOの原作
UN-GOがおもしろかったから読みたいなぁ -
これは昭和25年『小説新潮』に連載された作品のうち、
前半の8編だそうです。
作者自身が冒頭で明かしているように、
まず虎之介が海舟の所に駆け込み、
事件の様相を伝えて海舟が推理した後、
真打の新十郎が真犯人を突き止め海舟が負け惜しみを言う、
というパターン化された連作で、
軽い読み物として書かれたものだそうですが、
事件の説明は充分されていて、
読者にも推理できるように組み立てられているそうです。
が、
海舟の癖(?)にドン引きでそれどころじゃなかったです。
昔流行った民間療法か何かなんでしょうか。
指先や頭の後ろをナイフで切って悪血を採るんです。
虎之介の話を聞く間、せっせと切ってはふき取るという作業をするので、
想像して気持ち悪くなりました。
オマケに名探偵の新十郎がいま一つ薄っぺらい上に、
虎之介のおっちょこちょいな言動が憎めない愛嬌としてではなく、
本当に嫌味な人物として描かれているようにしか思えなくて、
どの登場人物も好きになれませんでした。
事件は興味深いものが多かったので残念でした。
今のようなユーモアミステリーが氾濫している時代じゃないので、
採点は辛すぎるかな。 -
今流行の。
テンションが漫画みたいなのと、
坂口先生は勝さん嫌いなの?とつっこみたくなるくらいの
馬鹿にしっぷりがまた面白くて。まさに娯楽小説。 -
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久しぶりにこの時代の作品(作家)を手にとった。
推理の体裁にはなっているけれど、今風の感覚からすると推理に分類しちゃっていいのかなとやや戸惑い気味。タダしい娯楽小説のあり方というか、古典の昔懐かしい感触。
それにしてもここからよくUN-GOを起こしてきたなと、ほほぉーとなった。