夢違

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100608

感想・レビュー・書評

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  • あれ、奥さんは…と思ってしまったラストでした。相変わらず最初はすごい引き込まれてラストは消化不良感があります。

  • ホラーともミステリとも幻想文学とも言いがたい雰囲気。これぞまさに恩田陸。
    ざわざわした不安感、不穏な気配。この空気感こそ恩田陸の素晴らしいとこだと思うんです。最近の作品ではなかなか出会えなかったから久しぶりに浸れて嬉しいかぎり。
    そして謎は謎のまま、モヤっとして終るところも相変わらず。ラストの放り投げっぷりもさすがです。すっきり解決すれば間違いなく評価は5になるんだけど。笑
    個人的にはラブ要素はいらなかったかなぁ、と。こじつけた感があってその辺は微妙だった。

    「夢札を引く」という表現がとても好きです。
    夢の可視化…面白そうだけど見たいような見たくないような。間違いなく見られたくはないね。

  • 何だろう、このジワジワとくる怖わさ。
    途中で止められず、先が読みたくて、かなり厚い本でしたが
    一気に読了。
    結衣子が夢違いを願った先にあるのがあのラストだとしたら
    主人公くんは夢の世界と、現実世界のどちらで生きることに
    なるのだろう。それとも第3の世界が広がるのかしら。。。
    そんなことを思った。

  • 夢と集団無意識の関連性や可能性を示唆した心理的ホラーと言えばいいのか。
    科学が発達すればするほど、見えないモノが見えるようになる危うさが、想像するだけで怖い。

    緩急ある文章で、非常に読みやすい。分厚いのに。
    夢との境界線で行き来する主人公の悩ましさや、結衣子の霧の様な不確かな存在が、物語の怪しさに繋がっている。

    ドラマの原作になっているが、話は違うので、楽しめる。

  • ドラマとはだいぶ違う話だったんですねぇ
    別物として見れば楽しめたかな
    夢か現実かの危うい感じが好きですね

  • 最初はミステリっぽく感じ、
    次にホラーだと思い、最後にラブストーリー!
    恩田さん独特の雰囲気を持った作品です。
    予知夢を見れる女性 古藤結衣子。
    死んだはずの彼女を追いかけて物語は進んでいき、
    ドキドキワクワクゾクゾクしながらページをめくり、
    夢か幻か、はたやパラレルワールドか、
    不思議な感覚に包まれていた。
    雰囲気に呑まれて一気に読み終えましたが、
    よくよく考えると結末がもやもやします。
    古藤結衣子は自分の悪い予知夢を変えるために
    努力していた筈なのに途中で諦めたのでしょうか?
    結局、何一つ解決していないような…。
    それにもかかわらず、結末が気になって、
    どんどん読ませる文章力。
    小説の世界に完全に引き込まれました。
    ラストを理解できて終われるか不安があったけど一安心。
    楽しい読書体験でした。
    それにこれは寝ている時に見る「夢」がテーマだけど、
    誰かの夢を視覚化したり録画したり、
    他人の夢に入りこんだり。
    夢って潜在意識が働いてるなって感じたことはあるし、
    こんな研究が実際にどこかで進んでいても不思議じゃないと思います。

  •   恩田さんの不思議な感じが好きで読んでいて楽しかった。しかし、結末がいまいちわからない。多くのレビューにもあるように、奥さんどうなった?というのも気になる。

  • ミステリなのか幻想小説なのか…。
    設定は面白いし、良いのだが、何か、足りなかったり、半端な印象が残る。
    …で、奥さんはどうした!?

  • 不思議感は変わらずだけど、これまでとは少し違う雰囲気。??で終わるのが恩田本の魅力だけど、これは、…?という感じ。二度読んでもわからないかも。

    • ぶっかけさん
      「??で終わるのが魅力だけど、これは…?」
      そうですよね。
      頭の中が混乱していて、いろんな人の話を聞きたい気分です。
      「??で終わるのが魅力だけど、これは…?」
      そうですよね。
      頭の中が混乱していて、いろんな人の話を聞きたい気分です。
      2013/05/24
  • 『悪夢ちゃん』の原案小説だったので、図書室で借りたのですが、最後の展開の謎が解けないままスッキリせずに終わってしまったので、残念でした。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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