危機の大学論 日本の大学に未来はあるか? (角川oneテーマ21 A 146)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041100868
感想・レビュー・書評
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刊行されたのは今から9年前になるから、もう古い内容なのかなと思いつつ手に取った。でも全然そんなことないと思う。少なくともおととし1年間大学に通ってた身としては、いくつか共感できるところがあった。結局人間関係が何より大事で授業は二の次、雰囲気的にも高校の続きみたいだなと思ってたし。
個人的な話だけど、もう1度別の大学に行くことを許してもらえた。
大学は受かるのがゴールじゃなくて、受かってからどんな自分になるのかが大切なんだと痛いほど実感している。やりたいことを貫いて精神的に自立した人間になるために、これからの生き方をしっかり考えていきたいと改めて思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
尾木氏は日本の学校に教師として勤務していた実体験をもとに、諸星氏はアメリカの大学で教鞭をとっていた経験をもとに大学の現状、解決策を具体的に出し合う記述。
日本と諸外国の文化・教育政策の違いや、「今」の大学生の傾向をもとに話している為、理解しやすい。
また意識すべきことや批判だけでなく著者の具体的施策案もあるため好印象をもった。
教育関係者としては読む方が有益であろう。 -
尾木直樹(めっちゃ久しぶり!)さんと諸星裕さんの対談本。
タイトルの通り、テーマは大学について、です。
今現在ある大学、ひいては教育の分野における問題点をさらっと確認できる。
あまり深められていないので、筆者たちの提言がどれくらい現実に適っているのかは疑問ですが、それをおいておくと、いい本です。
大学の入試、入ってからの四年間、そして卒業、就職と、それぞれの内容が形だけのものになってしまったら終わりだと思った。その辺は、学生も、教える側である教授たちも考えるべきところなのかなー。
これをもって、議論の叩き台にしたい。 -
大学がやることを言って、行動が変われば、学生が変わって、学生が変われば社会が変わっていく。