- Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041100929
感想・レビュー・書評
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コロヨシの続刊。
近未来を舞台にした青春スポーツもの。
前作で、迫害気味な掃除(という謎スポーツ)で全国大会3位となった主人公のその後。
相変わらず現実とファンタジーが入り乱れた世界観を安定的に成り立たせているのは流石。
今回も500ページ強という長編っぷり。
長さが気にならない程度に面白いものの、うーんもう少しまとめられる気が。。
無駄に長いのも三崎氏の特長ですが。
これまではその長さも魅力だったんだけれども…。
前作に比べ説明要素がカットされている分まどろっこしさはないけれど、
いまいち盛り上がりに欠ける。
内容的には盛り上がりの場面があるんだけれども、
三崎氏特有の現実とファンタジーの融合部分をマイナスに受け取ってしまった感じ。
なんか少年漫画的お約束な展開で、普通すぎるなあ。
それに青春ものならもっと胸きゅんがないと。
なんだか全体的に安易。
そして今回1巻の文庫化に合わせて装丁が大幅に変更された。
この女は誰だ。
たぶん偲だろうけどこんな赤毛はイメージじゃないぞ。
梨奈か。梨奈は掃除しないぞ。
なんだかなあ。
いまいちなんだなぁ、このシリーズ。
これがウケて今後の方向性が変わったらすごく嫌。。。
感想が支離滅裂になってきた。
要するに微妙。
もっともっと面白いはずなのに、と思ってしまう。
三崎氏の作品は内容をまとめづらいので、興味のある人は別の本から読むことをお勧めします。 -
日本に似た、日本とは違う国の話。前作、コロヨシで掃除というスポーツと国の陰謀に巻き込まれた樹。新国技制定として旧国技相撲と掃除の争いに巻き込まれる。西域と居留地の間をさまよい、失われた掃除の技ねじ曲げてきた歴史に近づいていく。
う~ん、前作「コロヨシ!」で起きたことを覚えてないと、あんまり楽しめない。コロヨシで覚えてたのは訪先輩の謎発言がおもしろいくらいだったからなぁ。
三崎亜記のシリーズ物としては、失われた町、刻まれない明日につづく連作のほうが好き。あと鼓笛隊の襲来のような短編が最高にいい。 -
文句なく面白い!「掃除」が国技になるのかどうか…ナンセンスなのだが深い。
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コロヨシの続編です
前作では明らかにされなかったところが徐々に明らかになって行きます
前作に負けない力作です -
コロヨシ!!の続編。「あたかも本当にあるような世界」を書かせたらこの人に勝てる人はいないんじゃないか、てぐらい、トンデモ設定をリアルに書く人。前作の時、「となり町戦争」や「失われた町」路線を期待してたのでちょっとめんくらったけど、びっくりするぐらい面白かったので、続編も楽しみに読み始め。
新入部員たちがなんかキャラ小説みたいで、身構えてしまったけど、いつのまにか気にならないようになってた。でも全体的に詰め込み過ぎかなー。どうかなー。なんか道中がすっぱり省かれてるのが残念。上下巻で読みたかったかな。 -
三崎亜記の産み出す世界観と、その記述の巧妙さ、小気味の良いプロットと、人物設定の明快さには相変わらず心奪われますが、本作においては、「掃除」を渦巻く有象無象の陰謀や、主人公たちの成長物語に充填を置きすぎている嫌いがあるように思えます。
伏線っぽいものが何となく途中でネタバレしてるのがちょっと安易な気がして残念。
エンターテインメントとしては上質なのですが。