百年法 上

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著者 : 山田宗樹
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101483

百年法 上の感想・レビュー・書評

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  • 詳細なレビューは下巻に書こうと思いますが…

    ほぼ全国民がHAVIによる不老化処置を受けるようになった日本共和国。
    HAVI導入と同時に、生存を100年に制限する生存制限法、通称百年法が成立していた。
    しかし、初めて100年を迎えようとするとき、政府内では百年法の施行が問題となる。
    百年法の凍結を求める声に、首相は国民投票で決めると宣言、百年法はいったん凍結してしまう。

    いやー、面白かったです。この発想がすごいなー。
    続きが読みたくて授乳しながら読んでいたら、息子が「あー!」と怒ってジタバタしてました。

    完全にSFの世界でありながら、何のために生きて死ぬのか考えてしまう。
    国家の繁栄のためには、新陳代謝が必要だということはわかるが、「生き続けられるなんて迷惑」と言わんばかりに死ななければならないってなかなか受け入れ難いだろう。
    遊佐さんの変わりように、深町さんじゃないけど失望してしまったけど、彼はこのまま終わってしまうのか。

    どうでもいいことですが、百田尚樹さんの本だと思ってて、百田さんてばSFまで書くのか!すごい!と読み終わって表紙をみて「あれ?」…
    百田さんじゃありませんでした。
    山田さん失礼しました。

  • 分厚くて取っつきにくくって、上下巻2冊一気に手にしたので、受け取った時にずっしりと重く「………」となりました。(予約した時は絶好調だったので上下一気にセットで予約したのだけど、それに苦しめられることになるとは…汗)

    登場人物は30人以上、「誰がどれー」ってなりそうだったけど、中盤から一気に面白味が増して読むページ数が、日を追うごとに増えていきました。

    舞台は今とは違う設定の日本だけど、HAVIと百年法、政治問題、政治家の質の問題、(国民に丸投げ…する今も議員多いよね…)、生と死やぎっしりと飽和状態で、病んで狂気をはらみ歪んだ世界、いつ爆発してもおかしくない日々。

    人物が多いので誰が「主役」か明確に飛びぬけている人がいないので、感情移入はしにくい。だけど淡々としている中で、蘭子がアッシュクリスタルになってケンの元に戻ってきた時は泣けた。

    ファミリーリセットして家族が消滅し、個人から孤人になっていく部分は、殺伐としていて現代と重なる部分がある。

    すごいところで終わったので下巻が超、楽しみ過ぎる。個人的に立花の行方が気になる。

  • 【再読】
    「不老不死が当たり前の世界が描かれた近未来SF」その思いが強すぎた。
    これは、近い未来の私たちの話。「不死」は有り得ないでしょうが、閉塞感のある社会で、何を求めてどう行動するか。今、自分は何のために生きているのか?改めて考えさせられました。

    今の日本の政治と、官僚への警鐘だろうか?この国を守る。生かす。「国造りエンタメ傑作」です。

    国造りストーリーに圧倒されて、何気なく読んでましたが、再読するとSF性も素晴らしい。
    フライドジャアント?食べてみたいが、食べたくない・・・


    【初読時】
    これまでも、「不老不死」をテーマにした話は沢山ありましたが、この「不老不死」の状態が基本として成り立っている世界は初めてでした。
     「不老不死」がデフォルトである社会や家族の設定、どの小説にも似ていない。面白いです。

     太平洋戦争で、6発の原爆を落とされ敗戦した日本。
    アメリカの占領下を経て、あえてアメリカの盾とするべく、アメリカによって経済復興する。
    原爆の数と、占領下以外は史実と同じです。
    鍵になる「日本共和国憲法」も現実と同じくアメリカが作った設定です。


    そこに「不老不死」と言う本来であれば着地点になる所から、話を紡ぎだしている。
    法律で「死」を与えなければ永遠に生き続ける人々に対し、
    国を生かすために死を選ぶか、個人を生かすために国を諦めるか?

    そんな話が進んで行きます。
    SFと言う事でしたが、SF的要素は期待ほどではありません。

    「不死」よりも「この国を守る」と言う官僚たちの志が熱い!

    下巻にレビュー続く
    http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4041101913

  • やっと予約の番が来て読みましたが、正直最初はなかなか進まず、挫折してしまうかと思いましたが、100ページを過ぎたころからどんどんひきこまれました。

    設定としては珍しいものじゃないけど(ちょっと前のの映画でありましたね)
    法を施行するもの、止めようとするもの、受け入れるもの、抗うもの…
    多角から描いているのが面白い。パラレルなんだけど、今の社会に似通ってるところがある。下巻がどんな展開になるのかな。

    またしばらく予約待ちです…
    セットで貸し出して欲しい?

  • 実際にこういうことが起こり得たら、人は、私は、何を思うのだろう。
    考えさせられる一冊でした。

  • 内容としては面白い。

    死があるからこそ、生は輝く。

    毎日を大切に生きようと思う。

    ただ、ジェノサイドを読んだあとだったので、事実に基づく内容の面では量が少ないので読みごたえはそこまでないかな。

  • 2048年の日本が舞台で物語が進んでいくという話で、読み出すとスピード感があって面白かった。百年法について最初はSFっぽさを感じていたが、政治や経済、医療のこと、政府の対応、先進国の後追い感など法律の背景に現代日本を映し出されているようなリアリティが重厚感あり、惹きつけられてしまうほどだった。HAVIを受けずに自然の流れの中で生を全うした蘭子の友人の美奈のような人生か、HAVIを受けて、不老となったが、それと引き換えに100年後には死ななくてはならない人生が良いのか下巻ではどっちに転がるか気になる。

  • 不老化の方法を発見した人類の未来をリアルに描く近未来SF。
    政治や社会情勢などがとてもリアルに設定されていて違和感なく引き込まれる。最後まで失速することなく楽しめた。

  • 原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。そして、西暦2048年。実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、いよいよ間近に迫っていた。経済衰退、少子高齢化、格差社会…国難を迎えるこの国に捧げる、衝撃の問題作。
    「BOOKデータベース」より

    感想は下の方で.

  • 不老不死を現実化したけれど百年法で百年で死ななければいけないと定められた社会。 若い肉体のままで「あと〇年で死ななければいけない」て決まっているのって苦しそう。

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原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術"HAVI"を導入した。すがりつくように"永遠の若さ"を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律"生存制限法"も併せて成立していた。そして、西暦2048年。実際には訪れることはないと思っていた100年目の"死の強制"が、いよいよ間近に迫っていた。経済衰退、少子高齢化、格差社会…国難を迎えるこの国に捧げる、衝撃の問題作。

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