TOKYO初夜ものがたり

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101506

作品紹介・あらすじ

11人が語った上京初日の出来事。

感想・レビュー・書評

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  • 281
    リリーフランキー、みうらじゅん、中村うさぎ、…

  • みうらじゅん、楳図かずお、中村うさぎ…夢と希望を抱いて上京し、東京で過ごす初めての日。彼らは何を思い、どうやって過ごしたのか。11人の有名人たちが語った無名時代の物語。

    今では各界で活躍している著名人も、田舎から東京へ出てきたばかりの頃はまだ若くて無名だった。「知らない」ことは当たり前で、それだけでなく「勘違い」から損をしたり迷惑を掛けたり・・・前へ進もうともがいて、なるようになれと流されて。笑いあり涙ありの「初めて」物語はどれもとても面白かった。皆10代後半から20代にかけて上京しており、今の私と年齢的に近いこともあって、有名人をぐっと近くに感じることができた。

    この本に登場している人々が上京した時代は70~80年代。現代と比べて、多少無茶をしても何とかなるし、そんな人がいても許してしまう寛容な人が多かった時代だったのではないだろうか。そのような、現代とは違う時代の空気をこの本から感じた。
    11人11色の生き方があり、それぞれが際立った色をして輝いている。現代は生き方の多様性が叫ばれているが、生き方が固定されているのは今と昔どちらなのだろうか。どのような人生を辿っていくかは時代や周りの環境よりも、本人の意思次第なのだろうと思った。

  • 各界の成功者の上京物語。予想以上に面白い。佐々木常夫さんの家庭環境に驚き。著書を読みたくなった。

  • 押しも押されもせぬ著名人達が無名時代、上京前後を赤裸に語る。成就に向って笑いあり涙ありのドラマ仕立てで構成されている。思いがけない素顔に触れることもでき貴重なひとときを過ごすことができた。

  • 11人の有名人の東京に出てきた頃の話を著者がインタビューして書き上げたもの。
    今は各分野で成功を収めている人たちが上京してきた当時のエピソードに思わず引き込まれてしまいました。それぞれの人の青春物語を耳元で語ってもらったような,そんなしみじみとした文章です。もっと他の人の上京物語も聞きたくなりました。

  • 11人の著名人の上京物語集。昭和のよき時代に上京した人が多い気がするが、駆け出しの頃の青春物語が詰まっていて面白い。つい自分が上京した時を思い浮かべてしまう。

  • 上京して初めての夜を、どこでどう過ごしたか? 11人の著名人のインタビュー集。「TOKYO初夜」は呼び水で、上京するまで、上京してからの思い出が次々あふれ出るように語られる。それぞれの話がそれぞれに味わい深く、青春っていいなと思えた好著。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961(昭和36)年、熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経て文筆業に。2005年のデビュー作『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国で翻訳出版されている。著書に『昭和二十年夏、僕は兵士だった』、『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』(読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞受賞)、『原民喜 死と愛と孤独の肖像』、『この父ありて 娘たちの歳月』などがある。

「2023年 『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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