コブラ 上

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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102022

作品紹介・あらすじ

少年のコカイン中毒死をきっかけに、米大統領は南米コロンビアから流入するコカイン産業の撲滅を決意した。白羽の矢が立ったのは、「コブラ」の異名を持つ元CIA局員、ポール・デヴロー。冷戦を戦い抜き、その後の対テロ戦争にも従事した男。大統領から白紙委任状を取りつけたコブラはまず、「復讐者」ことキャル・デクスターを仲間に加えた。ドン・ディエゴ・エステバン率いるコロンビアのコカイン・カルテル"兄弟団"を目標とする、「プロジェクト・コブラ」の作戦が幕を開けた!国際謀略小説の巨匠が放つ、ノンストップ・テクノスリラー。

感想・レビュー・書評

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  • 2014/8  フォーサイスが難解になったのか翻訳がまずいのか。表現や場面や登場人物がクルクル変わり読んでいてホントに複雑。翻訳も文章がブツブツ切れて、〜た。とか、する。とか、〜だ。という文ばっか。私的にはつまらなかった。

  • 麻薬組織を潰すのは大変。もう無理かなっていう感じ。こんな絶望的な終結はつらい。

  • わくわくしながら、あっという間に読んだ。よい気分転換になる。

  • 「アヴェンジャー」からの10年後での主客が逆転して、今回の作戦の主人公は<コブラ>=デヴロー70歳。
    片腕として<アヴェンジャー>=デクスター60歳が作戦を遂行する。
    コロンビアのコカイン・カルテル<兄弟団>を撲滅する作戦のお話。
    上巻は、作戦準備が着々と進められ、数か月間の話なのに場面転換なども多く、得意の詳細記述もあり、ついていくのがやっとでした。
    下巻はどんなふうに盛り上がるのでしょうか、期待が高まります。

  • 新たなテロと認定されたコカイン汚染。コロンビアの巨大コカイン・カルテル「兄弟団」殲滅の米大統領指令を受け「プロジェクト・コブラ」が動き出した。指揮を執るのは元CIA局員「コブラ」ことポール・デヴローだった…。

    フォーサイスを読むのは何年ぶりだろう?相変わらずのストーリーテリング能力とスピード感には感心するが、その引き換えに人物像が十分に描かれていないのが不満。
    (C)

  • <上下巻共通>
    冒頭今回のネタを知ったときに、新鮮味にかけるかなぁ、と思ったが、フォーサイスならではの展開で、面白かった◎ 最後のどんでん返しも、らしさを感じた(#^.^#)

  • 上下巻。スパイ小説。一人の子供の死をきっかけに、合衆国大統領はコカイン産業を壊滅させることを決定する。任務を受けたのは、元CIAのポール・デヴロー。敵への"無慈悲さ"ゆえに組織を追われた男だった。
    かつての敵で唯一自分を出しぬいたキャル・デクスターを味方に引き入れ、大規模な、そして周到な作戦を開始する。
    初めて読むジャンルのスパイ小説。デヴローの考えた作戦は、麻薬組織の弱点を的確についた、見事な作戦です。そして、その作戦は一方で無慈悲で、かなりの犠牲を(敵方に)与えます。
    ただ読んでて爽快感がある反面、全編にわたってあまりにも一方的すぎて、少し拍子抜けしました。麻薬組織がいいように踊らされすぎです。息もつかせぬ攻防がなかったのでそこが残念。

  • 「ジャッカルの日」のフォーサイスによる最新作。コロンビアのヘロイン・マフィアを殲滅する作戦を大統領から依頼されたコブラが、極秘作戦を開始する。叙事詩的な描き方をしていて、登場人物たちの心の動きは一切語られず、淡々と物語が進行していく。

  • 少年のコカイン中毒死をきっかけに、米大統領は南米コロンビアから流入するコカイン産
    業の撲滅を決意した。白羽の矢が立ったのは、「コブラ」の異名を持つ元CIA局員、ポ
    ール・デヴロー。冷戦を戦い抜き、その後の対テロ戦争にも従事した男。大統領から白紙
    委任状を取りつけたコブラはまず、「復讐者」ことキャル・デクスターを仲間に加えた。
    ドン・ディエゴ・エステバン率いるコロンビアのコカイン・カルテル“兄弟団”を目標と
    する、「プロジェクト・コブラ」の作戦が幕を開けた!国際謀略小説の巨匠が放つ、ノン
    ストップ・テクノスリラー。

  • 「ジャッカルの日」、「悪魔の選択」など多数の著作がある著者。
    本書はその著者の(少なくとも和訳版では)最新刊です。

    テーマはコカイン。
    コカインを扱う麻薬組織とこれと戦うために特別に作られた組織との戦いを描いています。
    はっきり言ってありえない感が強いストーリーでしたが、それでも(ベストセラー作家だけあってか)読める内容ではあります。

    では前置きはこの位にして以下であらすじを紹介。

    ワシントンの貧困地区で15歳の少年が麻薬の過剰摂取により死亡。
    彼の祖母がホワイトハウスのメイドだった事により、大統領がその死を知り、これを切っ掛けにコカインを扱う麻薬組織「兄弟団」に対する米英政府による戦いが始まる。
    この戦いの指揮を取るのは、敵に対して冷酷過ぎるという理由でCIAをクビになった70代の元職員(通称・コブラ)。
    コブラには監査無しの20億ドルの予算の他、関係機関の全面協力を命ずる大統領令、必要な人材を独自の判断で雇い入れる権限などが与えられる。

    時に冷酷の評価に違わぬ非情な手段を使い、「兄弟団」に対する入念な攻撃準備を行うコブラ。

    そして容赦の無い攻撃が始まるが・・・・



    上下巻に分かれており、上巻では準備が、下巻では攻撃が描かれています。
    特に下巻はコブラの非情さが浮き彫りになった展開となっており、これだけやると確かに効果は出るよと言った感じです。
    そしてストーリーに(上記の通り)ありえない感を植え付ける結果にもつながっています。

    とは言え、そこはベストセラー作家。
    最後にひねりを効かせ、凡庸な小説としては終わりません。
    (若干くどさも感じる文章ではありましたが)十分楽しめる内容です。

    お時間のある時にでも一読されてみては如何がでしょうか。

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著者プロフィール

1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。

「2022年 『ジャッカルの日 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フレデリック・フォーサイスの作品

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