デッドマン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102916

作品紹介・あらすじ

頭のない死体、胴体のない死体…身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。鏑木鉄生率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人であると言い、自分たちを殺した犯人を暴くために協力したいというのだが…。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な雰囲気の作品。
    最後には悲しさ、やりきれなさが残りました。

    最初から最後まで、登場人物の記憶喪失(錯誤?)もあってか、出てくる遺体の状況は凄惨なはずなのに、おどろおどろしさは感じない。必要以上に好奇心を手当たり次第に刺激されることもなく、気持ちの良い読書体験。

    主人公とともにだんだんと気づいていけて、最後に一緒に答え合わせをしていくのが気持ちよかった。

  • すごく面白くて、後半は一気に読みました。

  • 登場人物と展開が漫画みたいだな、という感想です。
    タイトルの正体がわかるまでが一番面白かった印象です。


  • 頭部だけなくなった死体と胴体だけなくなった死体と右足左足右手左手だけそれぞれなくなった死体。計6死体が次々と発見される連続殺人が発生。
    それぞれの死体を組み合わせて生き返らせたデットマンという男と、事件の謎を追う刑事たちのパートが交互でテンポ良く読み進められて面白かった。
    昔、本当にあったという精神外科手術の話は恐ろしかった。

  • SFかと思ってたが、すっかり騙された。しかも気持ち良い騙され方。これが初作とは思えない位完成度が高かった。こういうのに出会えるとは読者冥利に尽きない。

  • 面白かった。「占星術殺意人事件」の中の「手記」を連想したんだけど――。私だけ?

  • 新人さんだと思って油断していたらびっくり!ぐぐっとつかまれページをめくるのが楽しくて仕方ありませんでした。ちょうど「占星術殺人事件」を読んでそれほど時間がたっていなかったのでそれをリスペクトして書かれているのはすぐわかりました。題名の意味するところ。そうしなければならなかった理由。巧妙に隠されているもの。ある程度想像できてしまう部分やちょっとご都合主義と思えた所はありましたがそれでもよく考えて作りこんであると思います。キャラも生きていて、しっかり楽しめました。これからが楽しみですね。

  • いやーこの作品も面白かった。とてもデビュー作とは思えない。奇想天外なネタだ。首を切られた頭部だけで生きているはずがないのに、思わずいや生きているのだろうか?とその後の展開を期待してしまうほど話の展開が面白い。

  • 第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

    01 日記
    02 勃発
    03 帳場
    04 結成
    05 覚醒
    06 連鎖
    07 蘇生
    08 膠着
    09 少女
    10 推理
    11 接触
    12 自立
    13 過去
    14 執念
    15 宣告
    16 説得
    17 凶器
    18 対決

    捜査本部長代行を拝命した捜査一課の警部補・鏑木は、後輩の姫野、同期の正木、科学捜査研究所の澤田と共に、6人連続殺人事件に挑む。

    事件は体の一部がそれぞれ持ち去られ、持ち去られた身体をつなぎ合わせた人間・デッドマンからの接触で大きな展開を迎える。

    デッドマンからの情報にある過去の裁判記録と被害者同士の接点、そしてデッドマンが話す少女と女医との関係は?

    想像を絶する事件の深さに読者は震撼する。

  • 実にきれいに首が切断され、頭部を持ち去るという猟奇的な殺人事件が起きた。
    捜査が始まる中、新たな事件が起こる。欠損した遺体が次々に見つかるが、犯人の目星さえつかない。
    そして覚醒した彼。記憶は無く身体はボロボロ、自分は死体を集めて作られたのか…?
    妙に勘が冴えているくたびれたオジサン刑事、いいとこのボンで頭は良いが刑事オタクのコンビや
    クールなインテリメガネ、口は悪いが憎めない同僚など、個性的な捜査陣がいい味出してます。
    おすすめいただいて読みました。ミステリなんだけど熱くて、非常に面白かったです。

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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