下に見る人

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.20
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本棚登録 : 396
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103432

感想・レビュー・書評

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  • 914.6
    区別、差別にいじめ。上から目線、男尊女卑、センス、世代…なぜ人を下に見てしまうのか

  • 他人を下にみる、という甘い欲求が人間にはある。うんうん、とうなづきながら、同世代を過ごした者として、共感しながら読んだ。人々の本音をライトに暴いた作品。

  • つらい本 まあそうかな

  • 日常のあるある的なことを酒井さん特有のブラックな語り口でつづったもの。2.3話目までは共感していたが、そればかりが続くと満腹という感じ。月に1回の連載ならおもしろみはあるが、1冊にまとめるものでもないだろう。

  • あつ、私は周囲から哀れられている、ということが、はっきりわかったのです。

  • わかるけど、言葉にするとなまなましいのね、下に見ることって。

  • 酒井さん、正直すぎて潔いです。
    ここまで脳内を赤裸々に語れるってすごい。

  • 20130520
    装丁がシンプルで綺麗。

    いじめを切り口とした、「誰かを下に見たい」という視点での、下に見るポイントとその上下関係のあり方(現状や過去形)を本音で語っているエッセイ。

    面白おかしいものではないのだけど、興味深く読めた。
    同じような意見の人もいるだろうし、まったく違う人もいるんだろう。人それぞれ違う視点で、下に見たり見られたりを繰り返しているんだろうなと思った。

    内容について
    自分がいじめっ子だったかもしれない、違うかもしれない。という独白から始まるのはインパクトがあった。
    ”いじめっこ”視点からすれば、どの口がそれをいう、みたいになりがちで、攻撃されることが多く、だから加害者のカミングアウトはでてこないものだなと思った。
    客観的に分析していて面白く読めるけど、難しいものだね。
    あと、不潔を嫌い、みえない不浄は他人に移すことでしか拭えず、移された者を下に見る。そうかもなぁ。芸人さんは人気があっても下に見られがちなのはそういうことなのかもね。など。
    そして、中学時代、性微についてさほど悩んだことはなく、モテたいと思ったこともなかったな。興味なかったんだろう・・・
    ああ、でも、恋バナできないと人の輪に入り辛かったことあった。秘密を共有みたいな。
    極端な狭量さもわかるな。

    子どもの頃から大人に向かってそのときどきの下に見るポイント。
    ふむふむ、そんな人はこんな風に感じたりする人がいるのだなと勉強になった。
    上から目線、までくると、ちょっと軽妙な口調になってきていたと思う。

  • 確かに、世の中は上下関係で成り立っているけれど。
    上にいると思われる人がすべてにおいて上ではないし、何かにおいては下になるのかもしれない。
    そういう上手いバランスで成り立っていると思う。

    何となく狭い世界の価値観で書かれているように感じた。
    背が高い私は小さくなりたいと思ったし、胸が大きくなりたいなんて思わなかった、アナウンサーやスチュワーデスへの思いもすべてにおいて著者のように感じたことはない…。

    彼女の目線で、皆が同じように書かれるのはすこし不愉快。

  • さすが売れてる人だけあって、面白いと思う。でも、この人の本はもう読まない。
    この本で著者本人も言ってる「いじめっ子体質」にぞっとしたから。
    いじめっ子っていじめたという自覚もなく、楽しんだだけというけど、まさにそういう子が大人になった感じ。
    例えば転校してきた子がモゴモゴとしたはっきりしない挨拶をすると「××」(吐瀉物のこと)という綽名をつける。そこまでは気の毒だけど小学生ならあるかな、と思う。でもその書きぶりたるや。「転校生は恰好の餌食にになってしまうのです」「そんなニックネームがつけられてしまいました」って?餌食にしたのはあなたでしょう。ニックネームをつけたのは自分だっていってるじゃない。曖昧に誤魔化すな。
    高校までそのニックネームで呼ばれた彼女がどれだけ厭がっていたかというエピソードまで披露していながら、この罪悪感のなさ。
    私立一貫校で、入試もくぐり抜け、入学金も払ってもらってるのに、親に対して綽名が厭だからやめたいとは、言いにくいだろう。それを6年以上我慢し続けた人の気持ちなんて全く分からない人。
    後半はまあまあだったけど、ほんとにこの人のことが嫌いになった。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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