キャラ立ち民俗学

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103906

感想・レビュー・書評

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  • もしかすると、100年後には柳田國男氏と同じようなポジションにいたりするかも?大げさではなくて、あんなことをそんな視点で世界見てるし、絵も描くし…いやあ、みうらさん、多才です!
    初めてのみうらさん本でした。他の本も読んでみたいな。
    ★マイナス1は、他のみうらさん本を読んだのち、比較して決めたいという意味で。

  • 今のではなく昔のお堂に展示されていた新薬師寺の十二神将をバースデーケーキと表現したみうらさん。その頃から目の付け所に注目しておりました。
    テングー(天狗)さんの章には大笑い。
    猿田彦神社の宮司さんとのアメノウズメハニートラップにはびっくりしました。よく聞けましたねえ。
    興味のあるものに邁進するみうらさん。
    次作は何を持ってくるのやら

  • ゴムヘビ、飛び出し坊や、菊人形、青森県のキリストの墓、山口県の楊貴妃の墓、石川県のモーゼの墓、土偶、天狗、土産物屋にある日本人形・・・
    みうらじゅんが探求してきたことは全て民俗学。

    青森県にキリストの墓?石川県にモーゼの墓???
    なんと、そんなのあるんかい!!
    観光地に売っている、誰が買うんだろう・・と思える、キーホルダーやら、日本人形や、水族館や動物園に売っているゴムヘビ。

    人々が旅に行き、土産物店で見かけるのに、なかったもののようにスルーされている物たちや、愛情を注ぐ。
    誰が見ても素敵でおしゃれなものだけでなく、それらも、日本の姿、文化を写しているもの。
    みうらじゅんの家は一体どうなっているのだろう・・。

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    天狗こそ、昔から存在するゆるキャラだ!と、ゆるキャラのことにも触れていた。
    ゆるキャラの名づけ親は、みうらじゅん。
    もはや、ゆるキャラも広く一般大衆に認知されるものになってしまったけど、みうらじゅんが目をつけたころは、誰からも注目されない、主役にはなりえないところがよかったのではないだろうか。儲かる、広告のネタになる手法として、定着してしまうと面白くなってしまう。

    今のゆるキャラには、もう興味がないだろうな~と思う。

  • テングー(天狗をこう呼ぶ)やアレを模したご神体など、まあ由緒ありそうなものから、キリストの墓、楊貴妃の墓といった言ったもん勝ち系、ゴムのヘビやら飛び出し坊やなどといった由緒に関係ないけど心の何処かに懐かしさをおぼえるもの、そして通底する微エロ。最初はテングーやら仏像やら、みうらじゅんの最近の領域の本だと思っていたが、読み進めていくとなんだかVOWを思い出したなあ。でも写真ではなく文章がメインの本です。娯楽のようでいて人間の無意識の性(さが)に思いを馳せないではいられない感じ。

  • 表紙に登場するのはテングーとのこと。都築響一さんと同じく、観ていることがあるのに、鑑賞ポイントが分からない、もしくは、観なかったことにしているような日本各地の隙間を紹介してくれる本。たぶん、読むだけでなく、実際に観に行く(祭りなど)、あるいは自分でも探して(飛び出し坊や、ゴムヘビなど)みないとダメで、さらに周囲の人にすごかったよって広めないと絶滅の危機にある、もの、ことが含まれていると思います。

  • 活字読んで大爆笑してるやつ初めて見たってダンナさんに言われた(^^;;みうらさん密かにリスペクト…(≧∇≦)

著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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