42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」 (角川oneテーマ21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104019

感想・レビュー・書評

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  • 2012年時点での最速選手を取材したマラソンの新書。
    市民ランナーとして読んだ場合、速い理由が「遺伝」だけじゃあ納得できんわな。かといって、今更環境どうこうを変えることもできやしない。その行き着いた先が、「つま先着地」優位…になるんだろうか。
    「2025年には二時間きりが現れる」。非公式とは言え、2019年夏、キプチョゲが達成。さて、壁の意識が取り除かれるのだろうか。

  • 2013年に発行された本。それから既に10年が経っているので、その内容は古くはなっているがまだまだマラソンに関しての科学的研究は終わることはない。出版当時の世界記録は2時間3分台だったが、今は2時間0分台になり、約3分短縮されている。本書では、ある教授が2025年までに2時間を切るのではないかと予測している。
    2022年9月25日のベルリンマラソンでキプチョゲ選手が2時間1分9秒を出している。そして、2023年10月シカゴマラソンでケニアのケルビン・キプタム選手が2時間35秒の世界新記録を出した。
    こうしてみると、その予測は当たりそうな感じである。しかし、キプタム選手は残念ながら交通事故で亡くなってしまった。

  • つま先着地かかかと着地か。ほかマラソンに関する科学的な視点からの研究成果。人類はマラソン2時間超えを達成できるか?

    非公式記録では2時間超えを達成。本書の予測2030年頃より速く公式にも達成されるか。

    ケニア、エチオピアなど東アフリカのランナーがマラソン界の上位を独占する今日。その秘密に迫る内容。

    市民ランナーとしては、ランニングエコノミー、身体の部分も大事だが、無駄のないフォーム等はまだまだ改善余地がありそう。

    少し古い本だが、役に立ちます。

  • 足首を故障して色々と情報を集めることにした。走り方のどこに問題があったのか?良い解決方法はあるのか?
    ソールの柔らかいシューズは良くないようだ。踵着地よりつま先着地が今は主流のようだが、鍛えておかないと難しいかも。加齢により心肺機能の低下は避けられないが、努力次第で緩やかな低下にすることはできそうだ。
    これからできることは、シューズはあまりそうとではないものにする。フォームはやはり足に負担の少ないつま先着地ができるよう鍛えることが必要だ。
    身体を良く観察する必要がある。長く続けられるようにしたい。

  • 昨年初めて大阪マラソンを走りました。

    それから、ことあるごとに雑誌を読んだりして、情報収集を続けていました。
    今回の本も、アマゾンでマラソンの親書をまとめ買いした中の1冊

    マラソン歴代100傑ののうち9割がケニア、エチオピアが占める現状のマラソンを科学的に
    切り裂いていく1冊。

    驚異的な身体能力を生む、

    ?非常に標高の高い高地で日常生活
    ?生活や通学でのランニングが、悪路を走るため、前足着地になりやすい
    ?キャンプといわれる、マラソンランナー養成機関の存在

    マラソンというレースが貧しい生活から抜け出すための1つの目標であり、それが、時として、
    お金の力が人生の埋没にも直結するリアルさ。

    ケブレシラシエ、マカウという世界的トップランナー2人の徹底した科学的調査の実施

    人類はいつかマラソンで2時間を切るときが来る、確実に・・そんな風に感じてしまう1冊


    1.幼少期の貧しき環境からの脱出、サクセスストーリーといった側面
    2.幼少期の生活や通学でのランニングが基礎を作り、粗末な靴や裸足で悪路を走る経験が自然に加重の少ない前足着地の走り方となること
    3.高地での生活やトレーニングの心肺機能増強での有利さ
    4.虎の穴的な若手ランナーの共同生活・キャンプ
    5.上記 1.〜4.を背景とした目標とするスターの存在と競争の激しさ

    賞金レースが当たり前となり マラソンレースでの勝利が経済的成功に直結することで、それがあだとなり生活をみだし転落するリスクがあることは発展途上国ならではとも感じました。また、将来マラソンの記録がどこまで伸びるかの予想も興味深く拝見しました。個人的には世界記録の1.5倍未満のタイムの記録で走りたいので、やはりどこかでサブ3をと思った次第です。

  • つま先着地か、かかと着地か。
    それよりも“心の壁”が存在するというのが面白い。

    やればできるというのは間違ってはいないのか。根性論とは違うけど、自分の可能性を信じることができるかどうか。

    今後マラソンの記録がどこまで短縮されるか注目しようと思う。

  • 歴代記録100のほとんどがケニアとエチオピア。日本人1人。共通点は2000mほどの高地で生活、裸足、忍者走りとかつま先着地とか。ケニア平均年収8万、トップランナーは年2回で5000万。2025年に2時間切りが出るかも。201409

  • 東アフリカ(ケニアやエチオピアなど)のマラソン選手がなぜ速いのかについて分析した本。
    マラソンで世界記録を出すのに一番重要な要素は、生まれ育った環境だということ。

    市民ランナーの自分としては、高地生活も高地トレーニングも長時間トレーニングにも取り組めないが、今意識して取り組んでいる「つま先着地」が間違っていないということを再認識できたので満足。

  • VO2Max,LT( もしくは、Maxlass)、ランニングエコノミー
    つま先着地の際に、後ろに引くことで、衝撃を和らげる。
    間買う選手は、跳ばない。10000mのランナーのように飛び跳ねる時代は終わった。
    やっぱり、すり足。設置時間は長い。

  • 近年の高速マラソンの秘密が分かった!アフリカ勢の強さは「裸足」の生活にある。

著者プロフィール

長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。

「2021年 『NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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