- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041104286
作品紹介・あらすじ
母になる不安と期待、そして葛藤。仕事に燃えるキャリアウーマンの心の揺れをつぶさに描く、悩みも喜びも等身大の、新たなマタニティ小説の誕生。
感想・レビュー・書評
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“性”のお話が美しく、得意な石田衣良さんの、
“生”を描いたお話。
いつもの石田衣良さんぽくなくて新鮮でした。
でも相変わらず小説に流れる空気感が大好きです。
子供を持たず、大好きな仕事をこなしながらの夫婦生活が幸せと思っていた主人公。
しかし子供を授かり、最初は絶望に似たような感情を抱いていたものの、だんだん子どもを持つことについて前向きになっていきます。
私はこどもが好きですし、
女に生まれたからには子どもを持ちたいと思っていましたが、自由を奪われる、お金もかかるなど現実的なことを考えると子を持たない幸せもあるのかなと思うようにもなりました。
この本はどっちを選ぶかを私に考え直させてくれました。
読了して。
できることならやはり子を持ちたいとおもいました。
自信が生きた証として命を産み落とすことは誇らしいことだと思います。
もちろん責任をしっかり持った上で。
子どもをもつor持たない
確かにこれで人生が大きく変わってくるので
大きな選択になるとおもいます。
その選択を余裕を持って考えられる今のうちにこの本を読めてよかったです。
「仕事を頑張る女性」
という主人公の主観でストーリーが進められているので価値観が似てる私にはとても参考になりました。
【印象に残ったフレーズ】
男性編集者は社会に貢献すること、雑誌の部数を伸ばすことに夢中な場合が多い。どちらもはっきり数字でわかる貢献だ。
けれど千花子だけでなく女性編集者のほとんどは、売上を増やすことより良い雑誌をつくることに熱心だった。
男女の仕事に対する目標の違いですよね。
あまり声を大にしていえませんが、男女平等とはいえど女性には結婚、出産がつきものなので仕事を長く続けられないこともあります。
それでも働くという選択をしている女性の情熱といったら。
だから女性が作り出すものやサービスはレベルの高いものが多いのだとおもいます。
だから働く女性ってかっこいいんだ!と気づかされた文でした。
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妊娠・出産の経験がないから想像するしかないが、仕事もやっているとなるとかなりキツイに違いない。
女性の多い編集の仕事なのに産休・育休制度も確立していないなんて……。
ちょっととぼけたようなのんびりしているようなだんな一斗がいい味出してるなぁ。これほど声を掛けてくれたり手伝ってくれたりしたら二人の赤ちゃんという気分に間違いなくなれるだろう。
無事産んで不仲だった親の気持もわかってというところで終わってしまったけど、その後の育児編というのも読みたいな。 -
うーんしょせん男性が書いているということなのでしょうか
未経験のことを書いているということをおもうと、角田光代さんがやっぱりすごかったんだなー!としみじみ思いました。
予定日はジミーペイジ。読んでいてすごくしっくりきたもの。
この小説だって、別に面白くないわけではないけど、
リアルさには欠けるのかなぁ。
今求めていた作品とは違った。
妊娠出産を扱うならもっとリアルな作品を求めていたみたい。
たまたま図書館でみかけて、借りてみたのですが
タイミングではなかったのかな~
養ってくれて、自分にべたぼれで、えっちも好きで、
ひどい子ども嫌いだったはずなのに子どもを生むこともすんなり決意してくれて、男性の理想?なんて思ってしまった。
結婚出産がまだまだ遠い未来の若い女性や、世の男性たちが、妊娠ってこういうことなんだなーってイメージをもたないことを祈る。
夫が大好き!なのは素敵なことだしこうありたいなーとおもった。 -
予期せぬ妊娠を受け止めて仕事と両立しながら自然な出産を選んだ主人公。『出産はひとりひとりがばらばらでオリジナルな経験』ってことを思う返します。もう出産はしたくないけど、妊婦っていぃなぁー☆
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もうすぐ臨月、胎動が激しくて寝られない夜に一気読み。
石田衣良さんって女だったっけ?とおもうほどにリアルでびっくりした笑
途中?ってとこもわりとあったけど。時代かな。
キャリアとライフイベントで悩む女性、典型的なかんじ。
でもできちゃうとやっぱり母親って本能が湧くのかなぁ
産まれたとこで終わりだったからその後のコラムの話とかも読みたかったな。
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仕事に生きる女性が妊娠し、最初は戸惑っていたけど、気づいたら母としての自覚をもち赤ちゃんに会えるのを楽しみに妊婦生活を送る物語。
お金はないしお調子者のカメラマンの夫が、しかし妻と子どもへの愛情は人一倍あり良いキャラクターだった。
母としての一面も得ていきつつ、妻・夫婦生活は手放さずにいるのがいいなあとおもった。 -
読みやすくてさらっと読み終わったけど、共感できる部分と、これは違うかなと思う部分がちらほら。
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妊娠した一人の女性の心情変化が素直に描かれているんだなと感じた
病気じゃないけど絶対安全じゃない、その難しさはあって、妊娠に関わる光も闇も描くという筆者の意志を感じた
仕事も子供も諦めないいい結末になったけど、世の中の女性にどう響くのかなあとは興味がある -
2013.5.24
まずこの本を本屋で見た時に、
妊娠できない男が十月十日一心同体で赤ちゃんを育てる女の心理なんか書けるもんか、いい度胸してるやん。って気持ちと
じゃあどんな風に書いてるのかっていう気持ちが交錯して借りて読んでみた。
残念なのはそんな意気込んだにも関わらず
返却期限が迫ってたから流し読みになってしまったこと。笑
もちろん書くにあたって資料集めしてるやろうから
当たり障りない妊娠小説っちゃそうやけど
お金がないくせにハーブティーだのヨーグルトだの分譲マンション購入だの
石田衣良臭で突っ込みたくなるような部分は沢山ありました。
誰かが感想で『イライラ衣良』って書いてたのが笑けた。 -
読んだ
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現在妊娠7ヶ月になる妊婦ですが、共感できず、途中で挫折…!
やはり男性が書いているからかな?
主人公と一斗のやりとりがかかれた描写とか、今まで石田さんの小説を読んだときは気にならなかったのに、この本はなんとなく引っかかって、読みきれませんでした。
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出版社に勤める主人公が思いがけない妊娠をし、産まれるまでの様々な気持ちの変化や色々と起こる問題を描いている。
私も最初妊娠が分かった時は戸惑いや不安が多かったが、徐々にお腹の子供さえ無事ならなんでもいいと思えるようになっていったので、主人公に共感できた。
また妊娠を理由に思い切り仕事ができないもどかしさをよく描かれており、自分にとってはリアリティがあり、読みやすかったです。 -
□ 1805.
〈読破期間〉
2018/1/26~2018/2/6 -
仕事人間の編集者が思いがけず身ごもったことから成長していく。夫がむかつくんだ…。
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う〜む。今回はちょっと残念。。。
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子供が嫌いで妊娠する予定もなかった千花子。マンションのローンを組んで、子供部屋のないリフォームをして、毎日の仕事も楽しい、そんな時に妊娠が発覚して…。妊婦は醜い、子供はうるさい、そう思っていた千花子の変わり様にうわあってなった。石田衣良さんはどうしてこんなに女性の心理を描写できるのだろう。つわりとか陣痛とか、なったことないけど、これ、リアルなんだろうなあ。
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私自身、流産を3回経験しており、子供が欲しかったけれど、子供もキャリアも諦めた・・・という40歳主婦。
読み始めは、どうしてこの本を手に取ってしまったのだろうとちょっと後悔をした。
バリバリのキャリアウーマンで、子供を望んでなかったのに妊娠発覚。仕事を続けながら、マタニティライフを過ごすという内容で、読んでいて正直辛かった。
途中で、切迫流産をして入院を余儀なくされ、同室の女性は流産してしまう。その無念さの描き方がとても良かった。
また、父親とも母親とも親子の関係があまりよくないこと、そういう内容が盛り込まれていたからか、途中からは、とにかく、こんな繊細な内容を描けてしまう石田衣良さんはただただ、すごいなぁと感嘆してしまいました。
女性ではなく男性であること、子供を妊娠したり出産したり実際に体験していない男性が、まるで自身の体験談のように、こんな女性の立場に立った作品を描けるなんて、本当に素晴らしい。女性の私が読んでも違和感が全くなかった。取材力だけではなく才能だと思う。 -
「growing up with a baby」
妊娠出産の経験はないけど、妊婦ってまさにそれなんだろうな。なんかあんまりレビューの評価よろしくないようだが、扱ってる題材としては凄く良い内容だと思う。男性がここまで書けるって凄いんじゃないかな?男性が何を言ってるんだ、出産をした事もないくせに。取材だけじゃ真実の出産はわからない。別にいいじゃない。フィクションなんだから。妊婦のレポじゃないんだよ。
節約すると言う割には外食が多い事、飲酒をしてる事は気になったけど笑
17/5/17 -
石田衣良さんらしい、さらさらとした描きっぷりだが。
クリニックで言われたことと相違点がいくつか。
「妊娠中、避妊はしなくてよい」これは要注意だと思う。プレママ雑誌でもクリニックでも、妊娠超初期は控えるか、しても避妊具使用を勧められる。
主人公がなんというか自分勝手なキャリアウーマンぽい設定でダンナさんも優しいがヒモっぽい描かれ方なのもどうかと。
助産院での出産のリスクにももう少し触れてほしい。ロハスでおしゃれな雰囲気を出したかったのは分かるが、妊娠出産はファッションではない。 -
おもしろくない!
主人公の女が嫌いで仕方ない。不幸になれとばかり思って読んでたくらい嫌い。 -
37w2d まさに陣痛待ちの初産婦、30歳。
主人公と共感できる部分も多くて、産まれるまでのハラハラ感を自分のことのように楽しめた。
ただ、私にとって、自分の身体が思うように動かない妊婦生活は結構辛くて、産休も全然アクティブに過ごせてなく、ちょっと羨ましかったりもした(後期つわりと腰痛のせい・・)
産まれたらもう一度読み返してみようと思う。 -
わーっと読めた。
二回は読まないと思うが。
男の人がこれを書けたのは、取材力なのだろうか。
何のスキルが優れているのだろうか。 -
うーん。
なんか、物足りない。 -
あなたは女性ですか?と言うくらい女性の気持ちに沿って描かれていた。男性が描いたと思わずに、ただの物語と思わずにいろんな方に読んで頂きたい
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小さな出版社の編集部で働く高部千花子は体調不良でかかった病院で思いがけない妊娠を告げられる。夫でフリーカメラマンの一斗とは「子供はいらない」と、1年前に買ったマンションも千花子が働く前提でローンを組んでいる。悩みながら夫に相談すると−
◆私、この本読んだことがあるような気がして仕方なく、記録つけ始めるより前に読んだのかと思ったけど13年発行ならそれ以後読んだなら記録つけてるだろうし…う-ん…そんな既視感を感じつつ、今回も働く女性の出産、産休、職場復帰の大変さを思いました。
【ネタバレ】一見、奥さんの高い収入に甘えて暮らす旦那さんかと思いきや、一斗がすごくいい旦那さんで感激しちゃった。千花子の、イマイチうまくいってない頭ごなしな両親とも、バツイチ歳上女性と結婚しようとしている義弟とも うまく仲をとりもつし、徐々に変わっていく千花子の躰を過去最高に綺麗だと褒めて…。とはいえ命の生まれる現場ではツライこともあるわけで、途中で天国に引き返しちゃったそそっかしいあの子のパパママの元に、またきて欲しいなと…。お義母さんにもわかってもらえて良かった。
産休制度ない会社で「初めての産休」にこんなに周りが協力的だなんて出来すぎ感もあるけど、「育休とったら上の子も保育園退園」なんて言われない、結婚も仕事も出産・育児も 色んな道を諦めずに選べる社会になっていって欲しいな… -
男の人が妊娠を描くってどういう気分なんだろうな
随所にちりばめられる変な高級志向は鼻につくけど、結局は興味深くて読んでしまう
僕は子どもを産むつもりはない
ここに描いてあるような痛みや不安やもどかしさに耐えられる気がしない
既に子どもがいる友達も何人かいるけどすごいと思う
母親ってやっぱり強いんだな
世界を丸々産んだ気がしたって言うのは本当なんだろうな
赤ちゃんを産むと世界が変わるんだろう
この作品に描いてあるような強い女の人ばかりじゃないと思う
弱い女の人もいるだろう
命がけで産んでるんだ
実際にお産で亡くなった人だってたくさんいる
命って怖いな -
軽く読める妊婦さんのストーリー?かなぁ。
重さや、現実味は薄いけれどもその分さくさく読めて一通りの妊娠知識もえられる感じだと思った。
少し主人公に感情移入できなくてどうなの?と思う時もあったが、そこは小説なのでしょうがないかなと納得。
最初の会社の制度やらの話しには共感。現実もそこは同じく。もっと制度やら考え方がやわらかくなる事を本当に願う。 -
旦那大好き妊婦さんに読んでほしい