切り裂きジャックの告白

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104408

感想・レビュー・書評

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  • 2015.1.12読了
    展開は面白かったのだけど、犯人とその動機が弱すぎてラスト白けてしまった。途中の原発の話なんかも必要だった?とも思う。(図書館)

  • 図書館でたまたま手に取って読んだ本ですが、とても面白かったです。…っと思っていたら、ドラマ化されるみたいです。なるほど納得です。

  • 先が気になりテンポ良く読み進めた印象。
    別の短編で会った犬養をまた読めて良かった。

  • 犯人が最後の最後で二転三転しておもしろかった。
    途中、移植について延々と語る場面があるのでだれた。

  • 国内の臓器移植問題に鋭く切り込むかと思いきや、ありがちな犯人と犯行動機にちょっとタイトル負けな感じ。

  • 臓器移植の奥深い問題。に比べて殺人動機はあまり納得出来なかった。でも、最後のシーンは泣けた。

  • 面白かったです。
    でも、「さよならドビュッシー」を読んだ時も思ったんですけど、犯人以外の登場人物に怪しい動きをとらせて、犯人から目をそらせようとしているのがなんかフェアじゃない気もするんですよね。
    まぁ、それを踏まえて読んだらまた別の楽しみ方もあるのかとも思うのですが…。

  • 警察署の目の前で、凄惨な遺体が発見された。その遺体は、臓器という臓器がすべてごっそり取り除かれた、もはや人間であったものの抜け殻だった。犯人は自らをジャックと呼び、事件が続くことを告げる犯行声明文をマスコミに送りつけ市民に恐慌をもたらす。そんなか、第二の遺体が発見され……。<カエル男>で体をはった古手川と、<七色の毒>で活躍した犬養のコンビが凶悪犯に挑む。

    それぞれの本を読んだあとで、キャラに馴染めていたこともあってするする読めた。内容的にはカエル男から大げささと暴力を取り除き、臓器移植法に絡めた丁寧な話。コーディネーターさんはもうちょっと早く動けばよかったのに……。
    しかし、最後でどんでん返しをするために情報や伏線をケチっているというか、真犯人が唐突感あった。まあ全然出てこないわりに名前ちゃんとあるから、中山さんミステリ的には、この人だろうなって感じだったけど。

  • 殺伐とした題名の本ですが、なぜか読み終わった時、ふと温かい気持ちになれました。
    推理小説なのですから、もちろん犯人探しがお話の根幹です。
    ですが、臓器移植という難しい問題がテーマになっていて、色々と考えさせられました。
    やっぱり、人の生き死にを操作している行為なのかもしれないなぁ…と臓器移植に対して懐疑的な気持ちなったけれど、最後、温かい親子愛で終わらせてあって思わずウルッとしてしまいました。

  • 臓器移植者の内臓を持ち去る連続猟奇殺人。事件自体は、「医療知識のある人」というのがポイントになってしまい、登場人物の中からそういう人をピックアップしていくと、殺人に至る理由は分からなくてもなんとなく犯人が絞られてきてしまった。作者の真犯人以外に目をむけさせようとする努力がちょっと無になってしまい残念な部分も。サスペンスだが脳死や臓器移植について考えさせられてしまった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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