切り裂きジャックの告白

著者 :
  • 角川書店
3.54
  • (60)
  • (291)
  • (286)
  • (38)
  • (4)
本棚登録 : 1516
感想 : 263
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104408

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  理由の弱さかな。唯一気になるのは。

  • ここに登場するのは警視庁の犬養刑事そしておなじみ埼玉県警渡瀬の部下古手川刑事、そしてこの古手川が大活躍。今回は移植医療の問題に切り込んだ異色作、そしてミステリーの常道、一番犯罪に遠い者が犯人ということに、それもジェフリー・ディーバーばりの2段オチだ。作中でもあるようにドナーとレシピエントの関係はもう少し考える必要がありそうだ、ドナーには臓器の行方ぐらいは知らせた方がいいのではないか、法律的縛りさえ作れば可能だと思う。また移植医療はiPS臓器への繋ぎだと言っているが、それはまだかなり先じゃないかな。

  • 殺害現場や死体の描写がリアルで、匂いが本から漂って来そう。臓器移植についての諸問題も考えさせられた。
    そのぶん、動機が弱いというか、予告状を出したり、世間を騒がせる猟奇的殺人を行うだけの説得力がなくてちょっと残念。でも面白かった。

  • 中山七里といえばどんでん返し。途中ドナーのお母さんが怪しくなりましたがそんなはずはない、と思いながら読み進めました。そして先生の逮捕。あら、あっさりと思ったら、最後に!でも動機がイマイチで、衝撃が今ひとつでした。でも読みやすくて、古手川さんと犬養さんのコンビはいいですね。

  • 4.0 臓器移植と連続殺人。考えさせられます。

  • シリーズ物。古手川はこれからも出てくるのかな?

  • 何が良いかと言えば、犬養と古手川のタッグが良い。お互い自分の役割をきちんと理解している。特に古手川が格好良すぎる。臓器移植をすれば助かる命がある。それは分かっているが、日本ではまだ臓器移植に対する意識は低い。大切な家族が死んでしまった悲しみの中で、いきなり臓器を下さいと言われたら、私でも躊躇するだろう。これ以上傷つけたくないと拒否してしまうかもしれない。私のドナーカードは未だに未記入である。なかなか難しい問題提起だった。そしてこんなラストシーンは全く予想していなかったので涙が止まらなかった。

  • この作者は社会問題を扱うことが多い気がする、脳死による臓器移植をテーマに扱っています。
    3人の男女が次々と絞殺され内臓をまるごと抜き取られるという残忍な事件が発生する、いつものどんでん返しも最後にあるがこれはどんでん返し無しでも納得いったと思う。
    エピローグはああいう感じの締めは好きなのでよかった。
    犬養刑事のシリーズとしての一作目らしい、いつものように作者の他のシリーズから古手川刑事が登場していい味をだします、チラッとですが法医学の光崎教授もでてきます(まだ栂野真琴はいないようですが)
    読み終わって、自分の免許証の意思表示をしていない臓器提供意思表示欄を眺めて色々と考えさせられました。

  • 図書館で借りた本。
    警察署の目の前の公園の池のほとりで見つかった、若い女性の他殺体。その体からは臓器がきれいに切り取られ、持ち去られていた。その手口はあまりにもきれいで、医療関係者か精肉業者か・・・?そのうちに第二の被害者が発見され、犯行声明も届き、世の中は切り裂きジャックの再来と、恐怖を感じていた。

  • 自分の都合で3人も。そんなこといいわけなじゃないか?
    犯罪とは身勝手なものなのかもしれないけど、これはないわ。
    変なところで夫の気持ちを知ったり。そんなことなら、普段から伝えておいてくれい。

全263件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×