秀吉を討て (単行本)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105269

作品紹介・あらすじ

天正十二年。根来の若き忍び・林空は総帥・根来隠形鬼に「秀吉を討て」と命じられる。林空と同じく指令を受けた刺客忍が次々と秀吉を襲う。やがて舞台は千石堀城、そして太田城の水攻めへと──新鋭が放つ戦国小説。

感想・レビュー・書評

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  • 忍者小説モノ。主人公は紀州根来の忍術修験、林空。

    織田信長が本能寺の変で討たれ、天下制覇への道は豊臣秀吉の手に渡る。無縁所の地である紀州の民は、自らの自由の暮らしを守るため、秀吉に命がけで対抗する。

    前半は林空たち根来の修験による秀吉暗殺。後半は、秀吉による紀州征伐が描かれている。
    史実上、結局秀吉は誰にも暗殺されず、紀州征伐が成功するのは分かり切っているため、忍びによる様々な秀吉暗殺作戦が試まれるものの失敗するのは目に見えており、結末の行方に対するドキドキ感は正直あまりない。しかし、仲間の死や絆、同胞の裏切り、抜群のタイミングでの助っ人の登場など、盛りだくさんに組み込まれていて、テンポ良く読むことが出来、面白く読めた。ちょっと盛り込まれすぎな感もあるが、、、。
    何より、大軍の秀吉を相手にしてでも、紀州の地を守り抜かねばならない彼らの並々ならぬ決意が文中に強く感じられ、興味深く読めた。

  • 根来持行人「林空」の対権力-秀吉を暗殺することからその者と戦うストーリー
    やはり新たなる地平を求めて?

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著者プロフィール

1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に。2022年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞を受賞。『吉野太平記』『忍びの森』「源平妖乱」シリーズなど、著書多数。

「2023年 『謀聖 尼子経久伝 雷雲の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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