インフェルノ (下) (海外文学)

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制作 : 越前 敏弥 
  • 角川書店 (2013年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105948

インフェルノ (下) (海外文学)の感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに扁桃腺を腫らして熱を出した。
    痛みと熱で自分の身の内に、なんぞのウィルスの存在をひしひし感じつつ読んだ。我ながらミスチョイス。

    さてさて、下巻に入って。
    敵が味方に、味方が敵に。いややっぱり味方?と登場人物入り乱れ、くるっと立ち位置が入れ変わり……叙述ミステリ的な仕掛けもあって、今までの同シリーズと違う様相を呈す。時系列を追いながら、この時あの人は実は〇〇で、この人は△△で……、かなり混乱したのは熱のせいだと思いたい。文庫化したときに再読する楽しみができたと思おう。うん。

    ラングドンさんの、ある意味、初の黒星といえる結果にはぞわっとしながらも、これが人類の行く末にとって「最悪」の結果ではないのかも、と思えることに、またぞわわっ。

    前作でさすがにマンネリ化かな、と思ったら、今作ではシリーズを踏襲しつつも異色な結末。結末にはぞわぞわしたりもやもやしたり、賛否分かれそう。既刊に比べてスピード感も落ちる。だけど、新しい切り口でシリーズを読めたことにまだまだ楽しませてくれそうな予感と期待が膨らみ、私は好評価に。(高評価ではなく好評価。日本語としては間違いかもしれないけれど)
    どうやら「ロスト・シンボル」より、今作が先に映像化される模様。そちらも楽しみ。


    (ところで今回、ラングドンさんのルックスをやたら褒めているのは、トム・ハンクスさんへの気遣いなのかしら。それともご自分と重ねているのかしら(^^;))

  •  おおおう。まったく考え違いをしていました・・・今回はただの謎解きに終わらなかった。いや、もちろん暗号に隠された謎を解いて、秘密の場所に辿りつく、というあの醍醐味は健在なんですが、今回はもう一つ要素が・・・





     今までラングドン先生たちを追っていたいかつい黒づくめの男たちは、なんとWHO職員。そして、ラングドン先生は、そのWHOの長であるエリザベス・シンスキーに協力していたから、なんとなんと、上巻では、その見方から逃げ回っていたという(笑)

     一番驚いたのは。今回初めてラングドン先生側が負けたこと。負けたって表現してもいいよね。過去3作品は、いずれも黒幕の思惑を阻んできたラングドン先生。
     今回初めて、計画の遂行を許す。それにびっくりした。

     今までラングドンシリーズにでていた悪者って、酌量の余地のないくらい悪者だったけれど、今回のベルトラン・ゾブリストが違った気がする。彼は人類を愛し、人類の行く末を本気で案じていた、そんな気がする。
     そんな彼の真意を見せられたラストで、私はベルトランのことを、もう悪者だと思えなくなっていたもの。

     変化し続ける世界の中で生き残っていくために、遺伝子を人口的に変化させていく手段を進化の一部と捉えることは是か非か。是かもしれないな。

  • 下巻は面白かった。
    結末につながる展開が、そーくるか!的で面白かった。

    読み終わった時、鈴木光司さん「リング」シリーズをふと思い出した。
    最終巻の視点がかぶったのかな?

    何やら映画化も決まったようですね、というか映画化前提のストーリー展開のようでした。
    国から国へ飛びまくるとか、ミリタリー的要素もあり、パンデミックありとか。

    面白かったから許す!(上から目線w

  • どんでん返し。そんな言葉があてはなる内容でした。
    ラングドンの記憶は薬物により導かれたものだった。

    バイオテロ、軍事目的に使うことについては、分かりやすい理論。
    遺伝子操作については、疑問の残るところ。

    スピード感がすごい!
    宗教・象徴については説得力がある。
    裏づけの言葉と結びつけ方が絶妙である。

  • 「時が尽きている」という言葉に追われながら旅を続ける二人。読んでるこちらも「明日には次の予約の人に本を回さねばならない」と「時が尽きてる感」を目一杯感じながら夜中まで掛かってやっと読了。いやぁ、面白かった!

    上巻とはテイストが変わった感じがするのは展開のせいでしょうか?どんでん返しに次ぐどんでん返し、何が本当で誰が味方か敵かわからなくなりつつ真相にぐいぐい迫っていく感、リミットに迫っていく感の疾走感が半端ありません。「そもそもそこからか!」と驚いて頭から読み返したくなります。

    今回は舞台となる国もあちこちにまたがっており、スケール感も大きい。それぞれの国を代表するかのような歴史的建造物のどこまでも細かくわかりやすい描写に、「さすが」と著者の専門知識の深さを堪能させていただきました。著者の引き出しはどこまで深いのでしょうか。読んでるこちらまでうっかり頭が良くなったような錯覚を起こしてしまいそうなほど(?)わかりやすい。

    しかし、ここで描かれている問題は現代の重大な問題でもありますね。日本は「少子化」が深刻でいかに次世代を増やすかと頭を悩ませていますが、世界的に見れば
    人間は増やすべきではないのが現状です。
    こんな小説に出てくる極端な考え方の人間が本当に現れても全く不思議ではないのだなと真面目に思います。

    エンターテイメントとして楽しませながら、現代の世界の大問題を人々に意識させ啓発する著者は、本当に魂が学者なのだなぁと感じ入ります。

    エンタメよりの自分は、絢爛な建造物が見られるだろう映像化も大変楽しみにしています。

  • 下巻に入ってから真実がどんどん明らかになっていくのが楽しかった。

  • 読んだ感想は
    「面白かった~!!けど次巻はどうなるの~?!」
    でした。

    人口爆発という社会問題と、ダンテの「神曲」を絡めながらの今作でしたが、終わりにかけて「ええええ?!」という展開。
    細菌はバラまかれた、シエナはWHOに協力し新しい居場所を見つけようとしている、ラングドンいつものがらお約束で最後の方は女性(シエナ)といい雰囲気に……。
    的な感じで終わりだけど細菌のその後はどうなるの?!という感じです。
    正直、シエナといい雰囲気になったとしてラングドンの生殖機能は正常かどうか心配しちゃって最後変に疲れました←

    いつもながら、作品の舞台となる地(今回だとフィレンツェやヴェネツィアなど)のうんちくやダンテについて小話などためになる話も出てくるのですが、
    最後のオチの収集がついておらず(ついているのかもしれないけど)、今後の作品にどう影響するんだろう?と心配になるお話でした。
    何かの打開策が打たれ、全く問題なく生活出来てるよー\(^o^)/みたいな次巻だったらインフェルノはいったい…ってなってしまいそうだし、
    かといってあれから数年…人々はあのパンデミックから生殖機能の異常に悩まされていたみたいな話になったらわけわかんないし…。
    そこらへんが今後話に絡んでくるのか、こないのかでだいぶ変わってきそうな気が……。

    正直、美術的歴史的な楽しさを求めてラングドンシリーズを読んでいる方にはこの展開ついていけない!という方が出てしまってもしょうがないのかなぁ…と思います。
    医療系の話、それもパンデミックなんかが出てきて人口爆発を抑えるためのウイルスが「バラまかれた」のですから、今後ラングドンがいる物語の中はどれくらいの時間がかかるのか不明ですが人口が減っていってしまうわけで…。
    そこらへん、次作どうなるのかハラハラしつつも楽しみです。

    とはいっても、日本の現状としては人口減少にあるので、人口爆発と言われてもピンと来ないかもなぁと思いました。
    全体で見ると多いのかもしれませんが、もしあの細菌兵器が日本にまできたら日本人という民族は消えるのではないかと思います。
    なかなか壮大なテーマですが、著者の作品は社会的な問題も絡めていて(わりと雑なときもあるけど)知的好奇心の刺激になります。


    私は著者の作品はアトラクションのようなものだと思っているので、何でも来い!ですが、世間的には、売れたダヴィンチ・コードのイメージが強いためか、
    前作の「ロスト・シンボル」や今回の「インフェルノ」などはあんまり…という声が多いような気もしました。

    作中、ダンテの「神曲」の詩が何度も出てくるので、今後「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」と暇があったら読んでみたいなぁと思いました。
    本当は読んでるときに手元にあればよかったのかもしれませんが…。
    あと今作に限っては、インフェルノガイド徹底攻略!のようなものを読んでもいいかも……と思っていたり。

  • 結末は、あえてお茶を濁したのかな。それとも逃げたのかな、、?笑。でもそれくらい、科学の進歩とどう向き合うかっていうテーマは重いってことなのかも。天使と悪魔と主題は被るような。ロスト・シンボルよりは面白かったです。

  • 評価に悩む。相変わらず、ストーリーテラーとしては一流で読者をあきさせないし、僕のような歴史オタクにもうってつけな舞台だし。しかし、こんな中途半端な落ちでいいの。結局人類が救われるかどうかも、分からないまま。それとも、インフェルノ以降の作品がすでに構想に入っているのかしら。死んだとおもっていた天才科学者が生きていたりしてね。それこそハンニバル・レクターのように。そう言えば、ハンニバルは、まさに、地中海世界を震え上がらせた人物だし。なんか、見えてくる気がするね。

  • 『ダ・ヴィンチ・コード』の雰囲気を期待して読んだものの、中身はアクションと観光案内だった。面白かったけど、映像化を前提として書かれてる印象は拭えず、小説というよりも映画の原作を読まされてる感じ。

    ダンテやボッティチェルリなど、ダン・ブラウンらしいキーワードで進んでいく。思想や宗教を織り交ぜた視点で謎を解明していくシーンは興味深く読めるが、ちらほらと謎のカードが表を向くものの、逃げ回ってる印象しか残らない。ゆっくり謎解きしている暇はないようなので、いまいち話に入り込めなかった。

    何となく先が読めるし、しかもイヤな予感がするので、オチに対して不安だらけだったが、藪から棒にサプライズをぶち込んできたのでそちらに驚いた。騙されたことに新鮮味を覚えて喜んだものの、その後の二転三転はもはやバカミスの域。着地点で一気にB級になるんだもの、そりゃないよなあ。デリケートな問題に対する答えが無茶苦茶で、それをねじ込んでくる辺りに、こういう作家だっけ? と呆れる始末。

    誰が監督するか知らないけど、その人の手腕に期待しましょう。これは映画で済ませていい作品です。無理して原作読むこたない。

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インフェルノ (下) (海外文学)の作品紹介

ヴェッキオ宮殿に向かったラングドンは、ダンテのデスマスクを盗み出す自分の監視カメラ映像を見て、驚愕する。マスクの所有者で生化学者のゾブリストには、壮大な野望が。世界破滅の危機にラングドンが立ち向かう!

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