ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107416

感想・レビュー・書評

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  • 『どうしてみんなEXILEが好きなのか』『どこの町でもよさこいソーラン』『LINE大人気とスクールカースト』『ラーメン屋は作務衣でポエム』『地元LOVE、母性、ファンシー。コミュ力、保守志向、現実的ー。』
    そう、これらは帯紙に書かれている宣伝文句。分かる。非常に分かる。ただ『浜崎あゆみ』が入ってないぞ、まだまだヤンキーが分かってないなあこの筆者。
    筆者曰く、ヤンキーとはバッドセンスな装いや美学と、「気合い」や「絆」といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とかアマルガム的に融合したひとつの“文化”であると。
    分かる。非常に分かりやすい。ヤンキーは『絆』好きだよなあ、地元のお祭りも大好きだし、ただこの点については『マイルドヤンキー』と言う言葉を生んだ原田曜平氏著『ヤンキー経済学』の方が面白い。こんな感じの軽いヤンキーdisり本を期待してたんですが、何ですかこの筆者様。イデオロギー臭プンプンで、全ては安倍総理が悪いらしいです。本当にありがとうございました。
    私が思うヤンキーとはセンスなんですよ、センス。このセンスをもっと深く探求して欲しかったなあ。手首や首に数珠してるオッサンゴルファーのヤンキー指数の高さ、40過ぎて時間が止まったような茶髪、最高の親友!とか言ってSNSで一緒に呑んでる写真をアップする偏差値低めの奴とか、期待したのはそこなんですよ!安西先生!!自民党批判はどうでもいいです。

    とは言え、基本各著名人とのヤンキーをテーマにした対談で、タイトルとズレは有りながら面白く読めた本ではないでしょうか。
    結構勉強になる事も有りましたし、まあ、そんな本としてはいいんじゃないでしょうか。
    左巻きの人にはお勧めです。

  • ヤンキーをキーワードに、芸術、やくざ、芸能界、政治、建築を考察している本。新たな視点を得られたと思う。

  • ヤンキーの定義に確たるものがないまま、あれはヤンキー的だとかカテゴライズしながら、振り回された感が否めない。例えば、デコトラのようなヤン車に乗りながら、しかしヌイグルミぎっしり、ディズニー大好きが当にヤンキーとしながら、田中角栄や橋下徹はヤンキーだと。なんとなくで分からなくもない、気合いや迫力あり、空気を見ながら調和を敢えて崩す様を、ヤンキー的と表現しているのだろうか。だとすれば、山本太郎は?となるが、これは、ニューエイジヤンキーですよと。更に???
    私の肌感覚からすれば、山本太郎の方が、伝統的なヤンキーのような気がするし、やはり、学術的なアプローチもデータもなく、直感的な本、という印象否めず。

  • 「看板に偽りあり」で、むしろ日本は昔からヤンキー社会だった、というように読める。

  • ヤンキーをコケにすることを経由して、最近の保守化右傾化する日本社会をバカだといいたいのかな、と。

    隈研吾との対談だけは面白かった。

著者プロフィール

斎藤環(さいとう・たまき) 精神科医。筑波大学医学医療系社会精神保健学・教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。著書に『社会的ひきこもり』『生き延びるためのラカン』『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』『コロナ・アンビバレンスの憂鬱』ほか多数。

「2023年 『みんなの宗教2世問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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