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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
ここまで繊細な人物描写はほかの作家にみたことがない、あらためてすごいとおもった。たいした展開はない、蜘蛛の糸が風にふかれているような細かい心理描写がずっと続く。本当にすごいなあ。連載だったらしいので、終わり方が唐突だけれど、面白かった。
読み終えて、25歳の作品ときいて鳥肌がたった。
25歳の時の作品かぁ〜。狂気を文学に昇華させた印象の「金閣寺」もそうだけど、クライマックスが唐突にやってきて衝撃。それにしても、沢田のセリフで終わるラストは秀逸と思う
とてもとても若いころの三島由紀夫の連載小説。
ストーリーもありきたりだし、そのオチはちょっとないわーと思ったけど
やっぱり心情描写と情景描写は上手だな。
駆け引きとか、それに翻弄されまいとしながらも翻弄されてしまう心のゆらめきとか。
思わず苦しくなってしまうくらいリアル。
エゴイストとエゴイストの不倫のはなし。
全然ドロドロした印象がない、不倫の話なのに。どちらかというと純粋な恋愛小説でも読んだような。最後の沢田のセリフが怖い。その後、楠はどんな気持ちになったのかしら…。
三島っぽい・・・。
愛すべき登場人物と、終わり方。
内容は有りがちな・・・だけど・・・・。
25歳の三島が、男女の感情をこれだけ描いているのは、素直に凄いと思います。
すみませんけど、星一つ。 駄作中の駄作。 これも長らく絶版になっていたものを角川が復刊したものなのだが、その理由も納得のつまらなさ。 しかもエンタメじゃなくて、三島が25歳で世に出たばかりの頃の純文学。 いつだったか新人賞の審査委員をしている大御所作家が「最近の新人は男女が近づいたり離れたりするような話ばかり」と批判していたが(そういうのに賞をやる側にも問題があるのに随分無責任な話... 続きを読む »
郁子の心理、楠の心理に深く共感できる、よく描かれた作品。
揺らぐ郁子に付け入る楠の心境は痛く伝わってきた。私は楠の人間性にすごく共感する。
悪いことと分かっていても、拒みきれない郁子。正しいこととは何なのか。感情のままに動いても、辛いことのある事実。
楠のことを好きだと認めまいとしながらもはまっていく姿などのリアルな描写に、のめり込んでしまった。
初めて三島由紀夫の小説を読んだ。なんじゃらほい??と思いながら読み進め、どんどんのめりこみ、最後にびっくり。男女の恋愛の駆け引きが面白く、また息苦しかった。
装丁とタイトルに惹かれての衝動買い。別に三島だからというわけではなく、逆にこんな短編でも果たして理解できるかしらと不安でした。
内容は男女のダブル不倫。と書くと、すんごくドロドロしたものを想像しがちだけど、違います。タイトル通り純粋過ぎて、だからこそ結末が衝撃でした。
解説で小池真理子も書いてますが、25歳でここまで男女の心理描写を描いた三島は凄いなとつくづく思います。
純文学、侮るなかれ!
不安はむしろ勝利者の所有だ。連戦連勝の拳闘選手の頭からは、敗北という一個の新鮮な観念が片時も離れない。彼は敗北を生活しているのである。羅馬の格闘士はこんな風にして、死を生活にしたことであろう。
明治時代には。あだし男の接吻にあって、自殺をする淑女がいた。
マダム不倫。だけど、お互いが平行線で意地を張っているので、じれったい。そういうところに主人公郁子の可愛げがあるのだと思って読みました。良人の恒彦もすき。なんだかんだで沢田が絡んでくるので見過ごせません。
ラストは怒涛の展開。『青の時代』を彷彿とさせると思いきや、同時期に書いた作品でした。
昭和23年。村松垣彦は、勤務先の岸田銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。最近、垣彦は学習院時代の同級生、楠と取引が生じ、郁子もまじえての付き合いが始まった。楠は一目見たときから、郁子の美しさに心を奪われる。郁子もまた、楠に惹かれていき、接吻を許す。が、エゴチスト同士の恋は、思いも寄らぬ結末を迎えることに・・・・・・。(裏表紙より引用) 三島由紀夫の初めての長期... 続きを読む »
三島由紀夫は初めてでしたが、文章が美しくて痺れました。
現代では出せない美しさでしょうね。
装丁も素敵です。
銀行員の妻が、夫の学生時代の友人と不倫に溺れていく物語です。
テーマが不倫ではありますが、三島由紀夫が表現すると、ドロドロを感じさせずむしろ美しい印象のストーリーになっているのが不思議です。
昨今の恋愛小説にありがちな、濃密なラブシーンの描写に頼っていません。
2人が次第に惹かれあっていく様子を、表情の変化や場面を細やかに描くことで、読み手のイメージを膨らませてくれるのです。
また、ヒロインが魅力的です。気高さと少女らしさを併せ持ち、夫も不倫相手も惹きつけてしまう魔性の女です。
読み手も惹かれてしまうようなヒロインを作り出せるのも、三島由紀夫の才能だと思います。

解説にある「最も卑俗なものを最も悲劇的なものに高めねばならぬ」という一文の通りで、昼ドラチックに思えるブルジョアジーでダブル不倫とういう設定・展開に、一見引け目を感じてしまうけれど、その「恋の駆け引き...






