海と毒薬 (角川文庫 緑 245-1)

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著者 : 遠藤周作
  • KADOKAWA (1960年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041245019

海と毒薬 (角川文庫 緑 245-1)の感想・レビュー・書評

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  • あなた達もやはり、ぼくと同じように一皮むけば、他人の死、他人の苦しみに無感動なのだろうか。多少の悪ならば社会から罰せられない以上はそれほどの後ろめたさ、恥しさもなく今日まで通してきたのだろうか。(117ページ)

    ほしいものは呵責だった。胸の烈しい痛みだった。心を引き裂くような後悔の念だった。(147ページ)

    「罰って世間の罰か。世間の罰だけじゃ、何も変わらんぜ」(158ページ)

  • 良心とは何か、その呵責とは何かといった話だとは思うが結局最後まで分かるようで分からなかった。話も文体としては決して読みにくくないとは思うのだが途中から兎に角重たかった。読んでも読んでも進まない感じ。
    あと何故「海と毒薬」というタイトルなのかが最後まで掴めなかった。社会と、卑しい自己みたいな捉え方をしたけどどうなんだろう。
    あぁ自分は馬鹿なんだなと思わされた、腑に落ちないけどそれも含めて一定の満足と納得があるという謎の読後感。また文学…というか文化芸術に沢山触れて成長したら読み直しても良いかなと思った。

  • ショッキングな題材に興味を持ち前から読みたいと思ってたのをようやく読破。導入で患者の立場から暗く不気味な勝呂を描き、そこから勝呂視点で過去へ立ち戻る構成に引き込まれた。阿部ミツが生きたいと願いながらも死んでいく姿には胸が苦しくなった。強行する手術が実験台のようなものであるとか、若い人妻の件で隠蔽があったりだとか、治らないのだからと注射を打とうとするところだとか、権力争いのためだとか…そういうのはすごくやりきれない思いになる。手術に関わった人それぞれの視点から描かれる物語は、読み応えがあった。看護師の上田の、幸せそうな他人の上に立ってやりたいというのがものすごく嫌な感じがするが、それは自分にも通づる部分があるからかも。あと戸田の過去を回想するシーンも罪の意識について考えさせられる。戸田と勝呂は互いに似た立場にありながら、異なる反応を示しているのが興味深いなと思った。戸田が激しい罪悪感を感じるのではなく、むしろ空虚な感じでいるのはわかるようなわからないような…。もう少し人生経験を積んでからまた読み直してみたい。

  • 高校時代に社会の授業で知り、購入。
    電車内で読んだが読み進めるごとに自分の表情がくるくる変わっているんじゃないかと思うくらい衝撃的だった。

    戦後本当にこんなことが行われていたのかと思うとゾッとする。
    あれ以来読んでいないが、機会があったらまた読み直したい。

    オススメ度→4(5段階評価)

  • 自分の中でノンフィクションとフィクションの境い目がむずかしい

  • 考えただけで怖すぎる

    映画も観たけど‥‥
    もう観たくない!!

  • 命の重さの相対性。なんでタイトル毒薬なのか最後までわからんかった。

  • (1996.10.03読了)(1996.10.01購入)
    (「BOOK」データベースより)
    生きたままの人間を解剖する―戦争末期、九州大学附属病院で実際に起こった米軍舗虜に対する残虐行為に参加したのは、医学部助手の小心な青年だった。彼に人間としての良心はなかったのか?神を持たない日本人にとっての“罪の意識”“倫理”とはなにかを根源的に問いかける不朽の長編。

    ☆遠藤周作さんの本(既読)
    「白い人・黄色い人」遠藤周作著、新潮文庫、1960.03.15
    「沈黙」遠藤周作著、新潮社、1966.03.30
    「死海のほとり」遠藤周作著、新潮社、1973.06.25
    「イエスの生涯」遠藤周作著、新潮社、1973.10.15
    「キリストの誕生」遠藤周作著、 新潮社、1978.09.25
    「スキャンダル」遠藤周作著、新潮社、1986.03.05

  • 暗い穴の底を覗き込む感じ。
    読んでいる最中も、読み終わってからも、ちょっとしんどい。

    戸田の記述がかなり重い。
    ひきずられそう。
    良心の呵責って、なんなんだろう....

    ヒルダさんは良い人なのかもしれないけど、残酷だ。

  • 『事実』ではないけれど、事実をもとにして書かれた『小説』。気付けば顔をしかめながら読んでしまう。ショッキングな内容。

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