- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041245224
感想・レビュー・書評
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加藤清正と小西行長は、まさに宿敵という言葉にふさわしい存在である。秀吉はこの二人を九州の隣接する大名に抜擢し、二人の競争心を朝鮮出兵の推進力にしようとした。
遠藤周作は小西行長がキリシタンなので、彼の心理描写が優れていて面白い。「鉄の首枷」を先に読んでいたので、小西行長について興味深く読めた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長かった…。
戦国時代は大変。
高山右近がかっこいいことがわかった。 -
熊本県を舞台にした小説を読んでいます
下巻は 勢いを失った秀吉率いる組織において、力関係が少し変わってくる。秀吉と家康の違いは、引き際 だったのかな と思う
宇土櫓の話を聞くと、今では 熊本城が 宿敵2人をつなげている気がする -
2015.6.2(火)¥150+税。(-2割引き)
2015.7.25(土)。 -
小西行長、石田三成は、会社転覆なのか?
公器としての行いか?
実際にこういう場面に遭遇すると、結果論でしかなくなるな。
それにしても、最後は、虚しさしか無い。
こんな気持ちを起こさせる、遠藤周作の人間観察は、凄いの一言だ。 -
他にも数冊、読んだ遠藤周作の本。信仰を貫く高山右近じゃなくて、二重生活を送る小西行長に興味を持つのが、遠藤周作らしいと思いました。
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徐々に生ということを悟っていく行長に苦しくなる。読んでいるとこっちまで切羽詰まってくるような圧迫感というか切迫感というか…とにかく苦しい。関ヶ原での西軍の敗報を知った行景と清正、双方の心情も細かく表現されていて、更に苦しい。それでも大好きな一冊です。行長はよく頑張ったと思う。
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主軸を語るために、どの部分を採用しいかに他を切り落とすか・・・その上手さがスピード感あるエンターテイメント小説たらしめるかの肝なんだろうなと先を読まずにはいられない興奮を覚えながらもいっちょまえに感心してたり。対立とか葛藤の軸が明白だし、複雑であるということがスルッと納得できる上にきちんといろんな方法で説明してくれるから突っかからずに了解して進めるのが凄い。
内容も、すごく好きだったなぁ。 -
面従腹背、奥さんと二人三脚で色々無理して頑張った小西が帰国後とうとう燃え尽きてしまった下巻。
関ヶ原後、宇土攻めでの清正が格好良い。明け渡された城で物思う清正はすごく良かった。
しかしラスト数行で読み手はどん底に突き落とされるという。面白かったがこの結末は後味が悪いにもほどが……!