白鳥の王子ヤマトタケル 東征の巻 上 (角川文庫 く 1-6)
- KADOKAWA (2002年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041268605
感想・レビュー・書評
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大和の巻,西征の巻に続き,倭建が駿河を勢力下に置く廬原王(イオハラオウ)が居る倭の国の東方の平定に行く話。
九州の熊襲征伐では武勇一辺倒だった倭建だが,東征へは始めは乗り気でなく,戦を行うことに嫌気を持っていた。
しかしながら,倭建の父であるオシロワケ王は建を嫌い,東征に向かわせ,出来ることなら殺されてしまえばいいとさえ思っていた。
これは,オシロワケ王のほか,物部十千根などの陰謀でもあった。
だが,倭建の戦の強さもさることながら,西征,東征での度の間に人望にも磨きがかかり,東征では戦というより,王者としての風格・徳により東方の部族を従えていった感じである。
最後にイオハラ王も倭建に従うのだが,その際に見えた不二(富士)山について倭建はこう言っている。
『今一度不二山を見よう。見れば見るほど吸い寄せられる。雄大な山,神秘な輝き,それだけではない,不二山は他の山と連なっていない。一人で立っている。そこに惹かれる。』
全2巻 -
膨大な量ではあったが、
黒岩ヤマトタケルに魅せられて
時には寝る間も惜しんで一気に完読。
ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。
筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)
筆者の解釈ではあるが
これこそが事実だったように思えてならない。
というか、こうであってほしい。
そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
自分のこの嵌り具合からして、
おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^; -
実家母が飛行機で読んでからその後我が家に置いていったシリーズ。
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ヤマトタケル