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新選組血風録 (角川文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
制作 : 蓬田 やすひろ 
  • 角川書店 (2003年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (635ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041290071

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新選組血風録 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 好きな話ベスト3

    1.槍は宝蔵院流
    斎藤一と谷三十郎の話。斎藤一さんが好きなのです。もともと斎藤一さんには口数少なく隊務を確実にこなし、出世にあまり興味がなくどこか飄々としているというイメージがあるのですが、この話に登場する斎藤さんがまさにそうでした。斎藤さんの話をもっと読みたい。

    2.沖田総司の恋
    若くして戦いに身を投じた沖田さんにももしかしたらこの話のように普通の若者のような一時があったのかもしれない、いやあってほしい。近藤さんと土方さんに弟のように大事にされる沖田さんが微笑ましかった。

    3.四斤山砲
    阿部十郎と大林兵庫の話。阿部十郎からみた鳥羽伏見の戦いの描写がとにかく悲しい。歴史の積み重ねがあって今の日本があるわけだけれども、どんどん新撰組が劣勢になっていく様はやっぱり何度見ても悲しくなる。生き残った元新撰組隊士は明治の新時代をどんな風に生きたのだろう。

  • 何故もっと早く(若い頃に)読まなかったのか!

    中学の頃、友人に勧められたのだが、当時は「戦国>幕末」意識がピークだったので手を付けなかった。
    あと、友人の「ホモの話もあるで」発言に嫌悪感を抱いたのも理由の一つでもある。

    三国志が「三国志演義」として広く親しまれているのと同様に、
    本書も史実をベースにしながらも、著者によって多大な創作が盛り込まれている。
    その事によって非常に読みやすく、記録ではなく読み物として素晴らしい作品になっていると思う。

    爽やかな沖田に誰もが胸を躍らせ、武田等の小悪党に憤りを感じ、末端隊士の哀愁にやるせなさを覚えるだろう。

    個人的には「近藤、お前はバカだなぁ(笑)」と。(ファンの方申し訳ない)
    出自のコンプレックス故の細々したエピソードに、逆に人間らしさを感じ親しみを覚える。
    「沖田総司の恋」などそのバカさ加減と沖田の絶望感がなんとも歯がゆい。

    短編集であり、どこからでも、何度でも、楽しめる作品。
    個々の隊士に惹かれたなら、個別に調べ掘り下げるもよし。
    史実を興味を持ったなら、更に研究するもよし。

    古い作品であるが、今なお読まれ続けている事に納得の一冊。

  • 今更ながらの「新撰組血風録」。近藤・土方が沖田を可愛がる様、斎藤一、長坂小十郎がよい。司馬遼太郎が人気のある理由がよくわかる。

  • めちゃくちゃ面白い。短編集なので好きな話だけ何度読んでも読める。そして何度読んでも面白い。
    「芹沢鴨の暗殺」がなんと言っても痛快。

  • 近藤勇は虎徹を二振り持っていた?

  • 近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一などの新選組隊士たちの生き様を描いた15編の連作短編。実在した人物と、司馬遼太郎が描いた架空の人物とが絶妙に織り交ぜながら展開する本作。
    もっと早く手を伸ばせば良かった…!と後悔するほど面白かったです。

    幕末という戦乱の時代を無骨に、不器用なほどまっすぐに生きた男たち。信念を貫くために、各々の役割を実直に果たそうとする男たちの姿が映像とともに生き生きと蘇ります。人間味がある個性豊かな面々に、「もっと知りたい」と思える隊士と出会えるはずです。
    どれも甲乙付けがたいくらい好きな作品ばかりですが、新撰組初期の筆頭局長の死を描いた『芹沢鴨の暗殺』、男色を巡った隊内の騒動を描いた『前髪の惣三郎』、所帯を持ったことで士気を失った武士を描いた『胡沙笛を吹く武士』、切なく淡い恋心を描いた『沖田総司の恋』が特に印象的でした。

    司馬遼太郎から歴女になった人多いんだろうなぁ…分かる…。読めば読むほど歴史が、人物が好きになれます。血が通った本とはこうゆう本を指すのだと思います。繰り返し読みたい大切な一冊。

  • 新選組に登場する個性的なキャラの登場人物を短編の連作でまとめたもの。侍の組織だが、監査役まで組織内に設けたのは現代の会社組織みたいなもの。ただし近藤、土方、沖田の物語は「燃えよ剣」でも描かれていた、京を離れた後の方が面白い。

  • ずっとお勧めされてた司馬遼太郎さんの小説を初めて読みました。
    色々な新選組の隊士が主役になってる短編集なのですが、初めて知るエピソードがあったりでどの話もおもしろかたです。
    特に沖田総司が主役になっている、沖田総司の恋、菊一文字の2話が彼の人柄を表している気がして好きです(^_^)

  • 土方歳三の視点から描かれた『燃えよ剣』の上下巻とは異なり、篠原泰之進や斎藤一など新撰組諸隊士に焦点を当てた全十五編の短編集です。燃えよ剣では語られなかった隊士の人柄や、新撰組入隊までの遍歴など見どころはたくさんありますが、個人的には「虎徹」で偽物の虎徹を本物、本物の虎徹を偽物として考えていた近藤勇の考え方が好きです。忠実でも近藤勇の所持していた刀は贋作だったと言われていますし、本編では本人もうすうす気付いている感じですが、自分の価値観に合うように物事を都合よく考えられることって、ある種の才能だと思います。燃えよ剣では幕末の動乱や諸藩の影響を受けてなんとなく頼りなさげに描かれていた近藤ですが、血風録では前述したように自分の考えに忠実な、まさに新撰組局長として隊内のトップにいる人物という感じでした。

  • 新撰組の小説で、初めて読んだものです。とにかく、印象的なシーンがたくさん出てきて、殺陣も映画的な描写です。架空の隊士がちょいちょい出てきたり、フィクション多めなのですが、本当話のテンポも良く、格好よくて、やめられない、とまらない、です。

  • 司馬節炸裂。街の色、食べ物の匂いや暗闇に聞こえる足音などが臨場感を持って迫ってきます。どの本でも沖田総司という人間は飄々と書かれている天才という感じですね。今の時代に必要な人間は沖田総司のような人間かもしれない。そんな沖田総司に会いたいならこの本にはエピソードが豊富で魅了されていくことは間違いないと思います

  • 芹沢鴨のくだりが読みたくて再読
    大阪に住んでいると、結構地名が頭に入っているので
    なんか親近感がわく

    四条、当時の橋はしょぼくて中洲の左右に架かっていたという
    弥兵衛奮迅、これが前回読んだときに一番印象に残った。

    以下は目次の順番

    油小路の決闘、伊東甲子太郎暗殺。篠原泰之進が主人公
    芹沢鴨の暗殺、芹沢鴨の数々の乱行。
    長州の間者、池田屋騒動の直前まで

    池田屋異聞、山崎烝が主役
    鴨川銭取橋、武田観柳斎
    虎徹、近藤勇が20両で名刀虎徹を買う

    前髪の惣三郎、男色の世界、映画『御法度』の原作
    胡沙笛を吹く武士、京娘と所帯を持つ奥州の武士
    三条磧乱刃、国枝大二郎と六番組組長井上源三郎

    海仙寺党異聞、同郷の仇を討つ羽目に陥る。
    沖田総司の恋、会津藩の紹介で京の名医訪問、清水寺も舞台
    槍は宝蔵院流、斎藤一と谷三十郎
    弥兵衛奮迅、富山こそ天稟の間者。
    四斤山砲、永倉新八の子供の頃の師匠筋を名乗る大林兵庫と阿部十郎
     
    菊一文字、沖田総司と戸沢鷲郎

  • 新選組の平隊士も含めた短編集。
    けっこう厚いのですが、電車で少しずつ読んでいたら難なく読めました。京都で新選組が一番活躍していた頃が中心です。
    一部は以前にも読んだ様で、「沖田総司の恋」は記憶にありました。たぶんその頃は今ほど新選組に詳しくなく、沖田の所だけ読んだのかな?
    芹沢の粛清や油小路の変など有名な事件の話もありますが、話としては「虎徹」が面白いですが、私は他に「海仙寺党異聞」「槍は宝蔵院流」が面白かったです。

  • 新撰組が最も華やかだった時代の短編集。主なイベントや人物がカバーされる一方、他の新撰組小説ではあまりスポットライトが当たらないメンバーの話もある。
    気軽に読めるので、司馬遼太郎の小説は長くて取り組むのに覚悟がいると思っている人にも勧めたい。それぞれのキャラクターは司馬の「燃えよ剣」と同じ設定になっているので、燃えよ剣から読むのがわかりやすいだろう。
    燃えよ剣では、サムライの美学というか哲学が筋が通っているように感じられて魅了されたが、本書前半は、大した理由もなく敵や仲間まで斬りまくった新撰組に辟易した。組織の規則が厳しすぎて、残酷極まりない。
    諸事、士道に背くまじきこと、が鉄則の集団。士道とは男道(おとこどう)のことで、漢(おとこ)とはかくあるべきものだという勁烈な美意識である。
    沖田総司の人物が非常に魅力的に描かれており、彼に関するエピソード「沖田総司の恋」と「菊一文字」が良かった。

  • 各エピソードで光をあてる人物の選び方が独特でおもしろく、その人たちの目を通して、有名どころの幹部たちの人となりや新選組という組織の不思議さも浮き彫りになっている。

    阿部十郎って「地虫鳴く」のあの人かー。
    新選組ものって(他のものそうだろうけど)、色んな作品を読むごとに知識が厚い層になってきて、どんどん面白くなる。一度読んだものでも再読したらまた理解が深まって更に面白いんだろうな。

  • 「子母澤新選組三部作」の読後、マンガでしか新選組のことを知らなかった私が初めて読んだ小説。短編の話が集まった一冊だけど、「これ誰だろう」と何度も確かめながら最初は読んだ記憶があります。再読してみて、ちょっと感想が初読の時と変わったかも。「鴨の暗殺」や「池田屋」「沖田総司の恋」など、派手なものにひかれていたのが、あまり有名でない隊士の話「油小路の決闘」や「海千寺党異聞」のような地味だけど、確かに存在していた隊士にひかれるようになっていました。でも基本的には全部大好きな話ばかりです。

  • 私が読んだのはだいぶ昔のことなので、現在は新装版になってしまい装いが変わってしまいました。
    新選組入門として、おすすめです。

  • 各エピソードから隊士の個性が見えてくる。特にそれぞれの刀を題材に扱った、近藤勇の『虎徹』と沖田総司の『菊一文字』が印象に残った。『沖田総司の恋』も自分の持つ沖田像として新鮮だった。
    所々に出てくる土方と山崎のやりとりが好き。

  • なんというか・・・、それぞれの人物に対する考察が深くて、
    ひとつずつの物語のボリュームが大きくなくても、すべての作品が印象に残る。

    余分なものをそぎ落とし、それぞれのテーマ、登場人物に一番合った形で
    まとめてあるんだろうな、と思う。

    おもしろかった。それ以外の言葉がないわ。

  • 歴史は専ら三国志が好きで、日本史は大河ドラマのDVDや漫画、ゲームで知っている程度。
    中でも江戸末期のゴタゴタしたイメージがある辺りはなんとなく苦手。
    私自身が歴女と呼ばれたり、どうせ女はイケメンが好きなんだと思われるのが苦手なので、新撰組は殊更避けてきた。

    最近になって新撰組を全く知らない私にオススメだと言うことで、この本を紹介してもらった。
    本の厚さを知っていたので読み切れるか不安だったが、現代語な上に短編小説のように話が分かれているので非常に読みやすく、遅読の私でも二日で読み切れた。
    (ちなみにオススメされたきっかけは、舟を編むを見て松田龍平の気だるげな魅力にシビれたところに、そう言えば御法度見てないなーという発言からだったと記憶している。)

    私自身は大河ドラマなどで見たことがあり
    更に、キャラクターを元ネタとしている銀魂の某キャラも好きという、正統派の新撰組ファンが聞いたら呆れるような理由で近藤勇が気になっていた。
    申し訳ないなあと思いつつも、入り方はそれぞれだし史実とはまた別であると理解もしてはいるので許して頂きたい。

    司馬遼太郎の想像を織り交ぜて作られたであろうほぼ創作の歴史小説だが、著者は本当に新撰組と共に生きてきたのではないかと思わせるような説得力と躍動感がある。
    新撰組の隊士があまりに身近に感じられ、人間臭く、格好良いだけではないところがとても読みやすい。毛嫌いしていた「イケメン集団」とは全く違う。
    血生臭く、男臭く、人間臭く、愛らしく感じた。
    近藤勇に関してはどちらかと言うと、格好良いよりは人として大きすぎて、ちょっぴり格好悪いような面が目立つくらい。(でも、そこが好き)

    近藤、土方、沖田、山崎以外の隊士に関する話も多く、新撰組という組織そのものの魅力にも少し触れることが出来たような満足感があった。
    全てではないと思うし、どこまでが史実かわからないレベルではあるが。この機会に史跡巡りや史実について勉強したくなった。

    新撰組を題材にしたゲームやアニメファンには、間違って手を滑らせて一話くらい読んでほしい本。

  • 初めて読んだ時代小説。難しい言い回しもあるが比較的読みやすい。

    中でも面白いと感じたのは「池田屋異聞」で、有名な池田屋事件を題材に書かれた話。この事件を監察の山崎烝を中心にして話を進めている。
    新撰組といったらで必ず挙げられる事件であるが、大抵、近藤、土方、沖田、斎藤あたりを中心に話を進めることが多い(ような気がする)裏方である山崎を物語の中心に持ってきていることに正直目から鱗だった。

    あと、個人的に好きなのは「沖田総司の恋」
    弱ってるところで恋に落ちるというのが、恋の儚さを助長しており読んでいて切なくなる。

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新選組血風録 (角川文庫)の作品紹介

勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。名刀の真贋を軸に近藤勇の不敗神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする。活字が大きく読みやすい新装版。

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