奇妙な味の物語 (角川文庫 い 7-14 五木寛之自選文庫 小説シリーズ)
- KADOKAWA (1996年1月1日発売)
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感想 : 6件
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- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041294246
感想・レビュー・書評
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読み終わってから思ったことは、なんとも言いえて妙なタイトルをつけたものだということでした。奇妙な物語ではなく、まさにこれは奇妙な"味"の物語でした。生々しいというよりも、グロテスクとまでいえるような描写の数々。様々な物事を斜め上から見ています。
この小説の分類がホラーだというのは、頷けるような頷けないような。確かにグロテスクで、怪奇で、残酷なところもあるのだけど、あくまでそれはブラックユーモアなわけで。へんに居心地の悪い感じがするくせに、どこか病みつきになるような感覚。
五木さんってこういうのも書くんだ。と意外な感じもしました。もっとも、著書をそれほど読んでいるわけではないのだけれど。この作品も合わせて、いろいろなことを思い巡らす思想遊びが好きな人なのかなという印象を受けました。斜めに世界を見ている中に透明な部分もあり、五木さんの人柄を思わせました。「赤い桜の森」が一番好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
字が大きいのも手伝ってサクサク読めた。短い割りには頭に残る内容。いろんな意味で…