女王蜂 (角川文庫)

  • 977人登録
  • 3.58評価
    • (73)
    • (106)
    • (214)
    • (12)
    • (2)
  • 71レビュー
著者 : 横溝正史
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304112

女王蜂 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • しばらく前に古本屋さんで集めておいた杉本画伯による表紙絵版。主人公の美女が描かれ頭には不気味な蝙蝠が。紙は焼けてしょっぱい感じになっているのですが、その感じがまた小説の雰囲気を引き立てています。なんてたって、源頼朝の末裔が住まう伊豆の孤島に起こった昭和初期の変死事件からスタートするのですから。最近復刻版が出てますが、ぴかぴかの紙で読むより絶対雰囲気でまっせ。

    絶世の美女をめぐっての孤島の密室、さらに重なるトリックに、作者特有のどろどろした因習などは影が薄れてしまう感じですが、めずらしく今回は大団円といっていいのではないでしょうか。

    BGMはもちろん「犬神家の一族」のサウンドトラック。往年の角川映画のチープな感じを引き立ててるし、やっぱり横溝作品にはぴったり。

  • 金田一登場作品ではあるものの
    事実上彼は名探偵ぶりを発揮できず
    非常に歯がゆい思いをする作品です。
    メインにおかれているのは「人の悲劇」のため
    謎解きはさほど濃くありません。

    せいぜい、思い込みを誘う1描写ぐらいでしょう。
    それぐらいしかミステリー特有の
    心理操作はしていません。

    とにかく悲劇としか思えません。
    もし別の方向に運命の歯車が
    動いていたのならば…!!
    と思うと無常の一言に尽きます。

  • うら若き美女の周りで起こる連続殺人事件、それは19年前の隠蔽された殺人事件がきっかけだった。彼女の求婚者を次々に殺していく犯人の目的は?そして彼女の父親の正体は?そして、最後には19年前の事件の原因すら明らかになっていく。金田一シリーズの割には、それほど陰惨な感じでない一冊。

  • ミステリアスな孤島、魔性の美女、名家、昭和初期。設定が好み。金田一がかなり速い段階で犯人の目星がつくところに感心。被害者が、誰の弱味を握れば自分が有利に働くか、その弱味を握られては困るのが犯人…成る程です。

  • 金田一耕助ファイル#9

  • 2016.8.11

    昭和24年5月 伊豆

  • 美しき佳人の出自の秘密、彼女を巡って起こる連続殺人、終盤で明らかになる衝撃の真実…。

    いつも通りの横溝ワールド。
    それ以上でも以下でもありません←
    強いて言うなら、今作はゲテモノ()枠なキャラクタがいなかったのが物足りなかったかな←←

    それにしても、横溝先生、チョコに毒入れるの好きね。

    金田一シリーズは、おふくろの味って感じがするな。
    いつも通りの味を期待しちゃう。冒険されると萎える感じ。

  • これで何冊目になるのか「ひとり横溝正史フェア」。
    今回はこちら「女王蜂」。
    こちらはタイトルがいい感じです。横溝正史のタイトルは、なんとか殺人事件とか悪魔がどうしたといった、ちょっと野暮なものもチラホラですが、「女王蜂」というのはなかなかいいと思います。

    伊豆方面にある小島、月琴等。
    その月琴等に暮らす大道寺智子は、亡き母の遺志により18歳になったら東京の義父のもとへ行くことになっている。
    加納法律事務所から、智子の月琴等から途中立ち寄る修禅寺を経由して東京まで移動に付き添ってもらいたいという依頼を受ける金田一耕助。
    修禅寺のホテルで、智子にまつわる殺人がはじまる。

    孤島である月琴等、そこに暮らす大道寺家は頼朝の後裔であるといった歴史を絡めた家系や、元宮様といった余り推理小説ではなさそうな人物だったり、横溝正史の好きな美しいヒロインなど魅力溢れる設定が揃っている。
    また、推理小説ファンなら悦びそうな、開かずの間で起きた惨殺事件。
    殺人事件のトリックや恋愛などもある盛り沢山な内容だ。

    この作品はそれ程戦争を匂わせる描写はなく、ホテルでの滞在や歌舞伎を見物に行くといった描写のある、どちらかというと華やかさのある作品だ。
    とにかく智子は美しいらしく、可能な限りの美しさを想像してもしたりない程に美しいらしい。やはり推理小説には美人は必須だ。
    美しいヒロインを巡ってこそ事件は起きる。

    気になったこととして、智子の結婚相手候補の男性の人物描写でデブというものがある。
    デブって。
    デブは無いんじゃ、肥満気味とか、せめて肥ったとか。
    デブはちょっといかんでしょ。
    差別語とかよく知らないけれど、それ以前に子供じゃないのだから、余りにも稚拙な表現ではないかと思ったりする。その、デブという表現がまた多い。
    作品自体と関係ないところを気になってしまった。

    ラストはまさに大団円という感じではあった。
    でも金田一耕助がもう少し犯人の心情を斟酌していたら、とも思える。
    何というか、こういう形で真実をすり替えるというか、形を変えるというのか、うまく言えないけれど、いたわるというのはこういうこととは違うのではないかと思ったりする。
    小説をまだ読んでいないひともいるかと思うので、ズバリ書けない歯にものが詰まった気持ち悪い書き方になってしまう。もどかしい。

    この作品は舞台も月琴等から修禅寺、東京から再び月琴等へと変わり、ひとつの場所で事件が起き解決することの多い横溝正史作品の中では少し異色かもしれない。
    人間の心に秘めた思いが描かれており決して明るくはないが、重苦しさもそれ程強くないところも珍しいと言えるかもしれない。

  • (^^)

  • やはり金田一耕助シリーズは長編ですね!しっかりとした事件背景と複雑な人間関係が妙ですね!
    この作品も絶世の美女を中心とした愛憎劇という内容で、登場人物のいろいろな思惑が悲劇を招くという展開で、最後に事件の全貌が明らかになりスッキリしたのでした。

全71件中 1 - 10件を表示

横溝正史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

女王蜂 (角川文庫)に関連する談話室の質問

女王蜂 (角川文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

女王蜂 (角川文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

女王蜂 (角川文庫)の新書

女王蜂 (角川文庫)の文庫

ツイートする