無影燈 (上) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 130
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041307083

作品紹介・あらすじ

大学講師だった外科医直江は、なぜか栄進の道を捨てて個人病院の医師となる。優秀な腕、ニヒルな影をもつ彼に看護婦倫子は惹かれてゆく。酒と女に溺れつつどこか冷めた直江に秘密が……。

感想・レビュー・書評

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  •  も、昔はこういう小説を書けていたんだなぁ。隔世の感がある。それほど、引き込まれる小説である。
     限りある命とは、医師とは、新たに生まれ出る命とは、男とは、孤独とは、そして、男女の愛とは、いろいろなテーマが縦横無尽に描かれる。
     何度もドラマ化されるのもむべなるかな。いい小説です。

  • (1975.01.06読了)(1974.11.10購入)
    (「BOOK」データベースより)
    直江は大学病院の講師まで務めた優秀な外科医であったが、何故かエリートの道を棄て、個人が経営するオリエンタル病院の一医師として働いていた。どこかニヒルな影のある直江に惹かれた看護婦の倫子は、やがて彼と深い関係を持つようになったが、それでも容易に人に心を開こうとしない直江に恐れのようなものを感じていた。
    (「BOOK」データベースより)
    躰の交渉を重ねながらも、倫子にとって直江は、依然、不可解な存在であった。酒に溺れ、複数の女性とも関係があるようだ。密かに麻薬を打っている気配もある。正月休みに直江から旅に誘われた倫子は、その優しさに当惑しながらも、ともに雪の北海道へと旅立つ。しかし、この優しさの内にはある重大な秘密が隠されていた…。

    ☆関連図書(既読)
    「死化粧」渡辺淳一著、角川文庫、1971.05.20

  • ドラマ「白い影」をみてから読んだのでちょっと順番を間違ったw

  • 良かったですー!

    直江先生の生き方とかが、かっこいいです♪

    この作者さんの本、他にも読んでみたいですね。

  • 主人公の謎が多すぎです。

    早く下巻に進みたい、先が気になりすぎます!

  • 著者の「作品」は、これと『花埋み』と、せいぜい『リラ冷えの街』までだと思っているので…。上下巻とも一気に読んだことを憶えている。読後感も余韻もたっぷり、と記憶しているのだが。

  • ドラマの原作

  • TBS ドラマ 真夜中のナイチンゲールの原作

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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