書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫 緑 315-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 624
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315071

感想・レビュー・書評

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  • 2017/11/27-12/05

  • タイトルは有名だけどいままで読んでいませんでした。
    やはりこのタイトルの「本」というのが最大の矛盾であり、笑どころなんだろうけど。

  •  故・寺山修司さんのエッセイ。ふっと書店で目についたので。
     社会とかレールとか、決まりごととか平凡さとか、そういうものには唾を吐きかけて、奔放に生きよう……という本。ボロアパートに住んで高級車に乗ったっていいじゃないか、都会的で軟派なプレイボーイになるマニュアルを読むくらいなら、ステテコをはいて田舎弁丸出しのほうがいい、政府のつごうのいいお題目に流されるな、そういうアレコレです。つまらないレールに乗るな、アウトサイダーであれ……というようなことだと思います。

     紹介に「天才アジテーターによる100%クールな挑発の書」と書いてあるんですけども、どこがクールだったのかは、いまいち分かりませんでした。もしかして男の子にしか分からない世界?

     そもそも私の場合は、世代的にというか性格的にというか、レールの上を大きく踏み外さないで、人の中で浮き過ぎないように周りに合わせて生きることの難しさのほうが、どちらかというと身に沁みているので、あまり共感できるような箇所も多くはなかったのですが、そこはまあ、性別の違いもあるし、それに1935年生まれの、いまとは違う時代を生きた方の主張を、いまの価値観で図れば、違和感があって当然なのかなという気はします。

     さておき、賭博と酒と音楽が好きで、戦前生まれで不道徳で天才だったオジサンという、自分とまるでかけ離れた価値観の人の話を読むのは、やはり興味深くもありました。

  • 鈴木成一デザイン室なのに、中身と表紙が合ってませんよね。
    物凄く乙女趣味なデザインなのに、中身は物凄く厳つい。
    競馬とかストリッパーとか自殺とか…。
    大半競馬とか馬の話でしたので、私は余り興味が持てず。

    我先にと電車の座席を争うオッサンのこめかみにぶつけてやりたくなったよ。

著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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