片目の哲学 (角川文庫 緑 340-1)

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著者 : なだいなだ
  • KADOKAWA (1973年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041340011

片目の哲学 (角川文庫 緑 340-1)の感想・レビュー・書評

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  • 名前はどこかで知っていて。
    イソップ物語を見ているような、そんな感じ。
    あの手この手でただひとつのことばを訴えかけている。話は不真面目なのかもしれない。だが、伝えることにかけては彼はかなり真面目な人だ。
    片目をつぶって。ほんとうならば両目をつぶる所を、片目だけつぶることで、「考える」というそこへの道を教えてくれる。
    ソクラテスにも似て、流れるように紡がれる物語の海でともすれば溺れてしまいそうで、気付けばちゃっかり大事なことは少し匂わせただけで語らず。
    あまりの物語の淀みなさや職業柄、きっと誤解されることも多かったと思う。彼のことばがどこまで伝わったことか。それでも書き続けるのだから、焼きのまわった筋金入りの作家なんだと思う。こうして出会えることが有り難い。

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