自来也忍法帖 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041356234

感想・レビュー・書評

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  • 『くノ一忍法帖』に次いで読む、忍法帖シリーズ2冊目。
    これもまさかのエロ忍法とは!

    将軍お目見えの亥子餅(いのこもち)の儀。家斉(いえなり)の御前にて、父の名代で出席した伊勢三十二万石の後継者藤堂蓮之介が、突然に四つん這いになり、全身の精液を出し尽くし悶死してしまうという凄い幕開け。
    何者かの謀略により世継ぎを亡くした上、将軍の御前での大失態にお家断絶もやむなしといった窮地で、藤堂家を救う秘策は息女鞠姫に将軍家から婿をとる事。
    しかしその婿、将軍家第三十三子である徳川石五郎はとんでもないバカ殿で、いわば押し付け婿であった。

    勝ち気で凛々しい鞠姫と、命を狙われ続けてもヘラヘラと鞠姫の尻を追いかけるバカ殿石五郎がだんだん可愛く思えてくる。そして敵か味方か、神出鬼没の自来也。
    勧善懲悪、ヒーロー物の王道を行くストーリーがワクワクさせる。
    そしてラストの余韻がいい。

  • くノ一が多数登場するためエログロでくだらない忍法が頻出するが、自来也の正体で引っ張るところや、元気な姫が活躍するなどとっつきやすい作品。

  • 既読本

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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