ドグラ・マグラ(上) (角川文庫 緑 366-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041366035

感想・レビュー・書評

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  • スカラカチャカポコスカラカチャカポコ

  • ボーンで始まりボーンで終わ…らない、悲惨な物語。これぞ幻想ってかんじで楽しめた。ミステリーだと思った人はがっかりするだろうけど。
    目の前の現実は脳内の妄想かもしれず、その前提の前ですべてがあやふやで不安定で、全編通して漂う負のオーラが心地好い。
    ちなみにこの表紙のおかげでえっちな期待を抱いた私はいい意味で裏切られた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私はいい意味で裏切られた」
      思わず、プって噴出しちゃいました。。。
      「私はいい意味で裏切られた」
      思わず、プって噴出しちゃいました。。。
      2012/05/24
  • チャカポコチャカポコ・・・
    久作センセの一大奇書の、上巻だけども読み終えたのよ、読むと頭がおかしくなるぞと、言われてたけど以外と平気、序盤は何を言っているのか、よく分からぬまま進んだけれど、終わり間際の怒涛の展開、目を見張るとはまさにこのこと、下巻を待ちわび、家路を急ぐよ、
    ハァー
    チャカポコチャカポコ・・・

  • ごぞんじ日本探偵小説三大奇書。のおひとつ。
    忘れたくないのは初めてこの表紙をみたときのきもち。
    米倉斉加年さんの展覧会行きたくてしょうがないです。
    この小説のそんざい自体がアートの相乗効果をかもしだしてます。
    この表紙に表題がドグラ・マグラで作者は夢野久作ですよ。
    どれだけ異次元なんでしょ。
    でもなんせわたしこの宣伝文句(本書を読破した者は必ず一度は精神に異常を来たす。的な)はあまり好きではないです。なんで宣伝文句には誇大表現を含ませるものが多いんでしょうか。過大された期待にはウジがわくと思うのです。
    さて。ストーリーはわりと簡潔なほうなのですがそれに肉付けされた文章量が膨大ってゆう罠。ちゃかぽこちゃかぽこ。
    論文を読んでるかのようでしたって書こうと思ったらそういえば本当に論文を読まされるんだったのを忘れてました。ちゃかぽこ。
    実は読む前からすでにそういった構成だというのを知ってしまっていたんですが、それでもハマりましたね。
    好みです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「米倉斉加年さんの展覧会行きたくてしょうがないです。」
      原画で観たらスゴイだろうなぁ~
      「米倉斉加年さんの展覧会行きたくてしょうがないです。」
      原画で観たらスゴイだろうなぁ~
      2012/03/03
  • とりあえず上巻読了。

    言わずと知れた日本三大奇書の一。
    実は小学生の頃、書店で一度手にしたことはある。まずおどろおどろしい表紙、わけのわからない題名、「本書を読破した者は必ず一度は精神に異常をきたす」の文句に怖じ気づいた。その上、勇気を振り絞ってページを開いた瞬間、目に飛び込んできたのが例の「スチャラカ、チャカポコ。チャチャラカ、チャカポコチャカポコチャカポコ…」の異様な文字列。すっかり恐れをなした私は、人目を憚るかのようにそうっとその本を棚に戻したのだった。
    それ以来ずっと、見かけるたびに手にとっては戻しの繰り返し。物凄く気になるけどどうにも手が出ない、まさに私にとって奥歯に引っかかった魚の骨のような存在だった。
    そしてこのいわくつきの本が、最近本好きの友人の間で話題になったのだ。今だ、読むなら今しかない。というわけで、この度一念発起してついに読み始めた次第である。

    で。
    面白い。
    どうしよう、とても面白いのだが。
    問題のチャカポコのくだりなど、電車の中でにやにや笑いながら読んでしまう始末。危ない。アンポンタン・ポカン。凄い言語感覚だ。
    文体や言葉選びの妙もさることながら、書かれている内容も十二分に興味深い。「脳髄は物を考える所に非ず」「人類は皆精神異常者である」荒唐無稽でありながら、一本筋が通っている。これは極めて明晰な頭脳の持ち主でなければ書けないだろう。
    読んでいるうちに微かに吐き気がしてくるのは、なぜだ。

    それにしても本作がこんなに楽しめてしまう私って…と、思わず不安になりつつ、下巻へ続く。

  • 終始アタマの中がゆわんゆわん。
    特に終盤は、もう本当に文字に翻弄されっぱなしでした。

    「何」が本当で、「誰」が味方で、「僕」は誰で、「今」はいつで...
    映画・論文・遺書・漢文・読み語りがゴチャ混ぜで
    現実がパタパタひっくり返っていくので
    初読時はとにかく展開に追いつくことに必死だったと記憶しています。

    決して「難しい」、と敬遠する様な難解すぎる話ではないです。
    ある意味、脳髄を舞台にした推理小説。
    淫靡な猥雑さの中にも清潔感があって、文章はとても好きでした。
    わたしが女の匂いのする文章が苦手で
    男性の書く文章を好むせいもあるかとは思うのですが。

    読むと狂う、のではなく
    自分の中の狂気を見せ付けられる気がする、そんな作品。

  • 話が長いので、こちらもイカれてくる。面白いと思う。

  • 大学の授業で読んだ本。
    いたいけな私に「三回読むと発狂する」と噂の本を読ませるなんて、と思ったものです。二回しか読んでないので噂の真偽は不明です。

    でも、読むときは心して読むべき本だと思う。他人の中身を覗いてます。

  • 胎児の夢にとんでもなく惹かれた

  • あ――ア。日本三大奇書の一つと言われちゃいるが、それほど変な本とは思わなんだわ。途中からの論文の奇ッ怪な文章も、字面はともかく内容はなかなか興味深い考察をされとるようで。それとも、読んどるワシの、頭もおかしいんか…チャカポコ、チャカポコ……。あ――ア。しかしまだまだ上巻を読み終えたばかり。最終的な評価を下すには下巻も読み終えてからにせにゃなるまい。スチャラカ、チャカポコ、スチャラカ、チャカポコ……。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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