ドグラ・マグラ(上) (角川文庫 緑 366-3)
- KADOKAWA (1976年10月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041366035
感想・レビュー・書評
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ずっと気になっていた三大奇書の一つ。
著者が十何年とかけたものがこの上下巻に詰まっていると思うと、ものすごくゾクゾクする。
途中、部分的に読み辛い箇所があってなかなか時間がかかるけど、題材が面白くて挫折することはなかった。
時折まじるカタカナがなんとも“奇”の部分を強調しているように感じる。
上巻終わりがけから次の巻へ引き込まれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻にまとめて
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序盤のワクワク感がすごい。中盤はチャカポコチャカポコ。終盤は思っていたよりまとまっていた。
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奇書というから、難解で人を煙に巻くような本なのかと思っていたが、そんなことはなくてすごい面白かった。読ませる文体だというのもあって、ぐいぐい読んでしまった。
読んだら精神がやられるという触れ込みだそうだけれど、今の所問題はない。ただ朝起きてお腹が痛いと、夜中に何かしていたのではないかとちょっと不安になったりはする。 -
下巻はもっと大人になってから読もうと思います。
チャカポコチャカポコチャカポコ。-
2012/07/02
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チャカポコは読み飛ばすくらいの勢いで読んだ方が挫折しない気がする
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アンポンタン ポカンくんがかわいい 入り込むのに時間がかかりすぎた
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「読んだものは一度は精神に異常をきたす」と言われ、日本3大奇書の代表格ともいえるのが本書です。
表紙の絵もちょっとキている感があります。
これは読む人により思うことはバラバラなんじゃなんでしょうかね。
また、この一冊にたくさんのメッセージ、謎が織り込まれていると思います。
たとえば、私は科学哲学に興味があるので、唯物科学絶対の風潮に対抗するアンチテーゼとして、人間の心にたいしては科学はまったく無力じゃないか、というメッセージがあるな、と受け取りました。
と、言いつつも、ロジックで考えていてもこの本は楽しめないと思います。
この本は顕在意識と潜在意識の間くらいのところで、謎を謎のまま抱えた状態で、ムニャムニャと味わうのがよい感じだと思います。
一見荒唐無稽の理論を振り回しているように見えて、実はなかなか説得力のある論理展開だったのも非常に興味深いです。
※上下巻とも同じレビューです