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- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041371862
感想・レビュー・書評
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片岡義男の短編集。森見登美彦さんのお勧め文庫本なので読んでみました。
6つのお話が載っています。
短編のためもありますが登場人物は限られています。男性の小説家から見た女性像を描いています。
日常生活の断片や年月を経ながら保っていく男女の関係などが淡々とした表現で語られています。
小説のプロットも出てきたりするので、はは~ん小説を書く時はこういう組立てをするのかあ・・などと興味深い場面もありましたが・・・
しかし、どうも印象が薄い小説です。特に描かれる女性像が一方的な見方で生身の人間の匂いが少ないような気がします。
作家の年代もあるのかしらんと1940年生まれが気になったりしました。
森見さんご推薦であるのに・・・。
気になったのは、この短編集の題名が物語の幸福になっていること。決して、幸福な物語という題名でないところにこの小説集のテーマが隠されているのかもしれないと思いました。