物語の幸福 (角川文庫 か 7-82)

著者 :
  • KADOKAWA
3.32
  • (3)
  • (6)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 68
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371862

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一人の女性を凝視して生まれるストーリーを小説にする。

    男性向け、と感じました。これほどの理想を持った男性と付き合う女性は、ちょっと大変そうです。

  • 片岡義男の短編集。森見登美彦さんのお勧め文庫本なので読んでみました。
    6つのお話が載っています。

    短編のためもありますが登場人物は限られています。男性の小説家から見た女性像を描いています。
    日常生活の断片や年月を経ながら保っていく男女の関係などが淡々とした表現で語られています。
    小説のプロットも出てきたりするので、はは~ん小説を書く時はこういう組立てをするのかあ・・などと興味深い場面もありましたが・・・
    しかし、どうも印象が薄い小説です。特に描かれる女性像が一方的な見方で生身の人間の匂いが少ないような気がします。
    作家の年代もあるのかしらんと1940年生まれが気になったりしました。
    森見さんご推薦であるのに・・・。
    気になったのは、この短編集の題名が物語の幸福になっていること。決して、幸福な物語という題名でないところにこの小説集のテーマが隠されているのかもしれないと思いました。

著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

片岡義男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×