ロボット (角川文庫 緑 403-38)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041403389

感想・レビュー・書評

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  •  以前HPで矢野徹さんの『孤島ひとりぼっち』を読んだことありました。
     
    ~20世紀少年少女SFクラブ~
    ロボットFの献身
    【孤島ひとりぼっち】矢野徹
      https://sfklubo.net/nur_sola_sur_la_insulo/
    https://sfkid.seesaa.net/article/495166314.html
     
     その際、この作品を映画化を前提として長く書き直した作品があると知りました。それがこの『ロボット』です。早速読んでみました。
     オリジナルは日本人が登場しますが今回の主人公はジョウ少年で、アメリカ社会が舞台です。ジョウ少年のガールフレンドは日系人で、日本の話題も登場します。
     人工頭脳搭載の組み立て式ロボットが売り出されている未来社会で船が沈没したり行方不明になって救助が来なかったりする理由がしっかりと描かれていました。
     オリジナル版と読み比べると、物語のふくらませ方の勉強になります。

    「あとがき」で矢野さんが本作品成立について語ってくれています。
     本作品が映画化されていたらどんな映画になっていたでしょうか?
     そして主人公の祖父のモデルは御大ハインラインだという。
     本作品が好評だったら少年少女を主人公とする話を書いていきたい、とも書かれています。
     もはや矢野さんは鬼籍に入っておられこの記述は過去のものとなっていますが、そうであったと思いたいですね。

    少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
     矢野徹【ロボット】ネタバレ検討会
      https://sfklubo.blog.jp/archives/17775420.html

  • とても素直に泣けます。ロボットなのにとても人間っぽい・・ある意味人間が忘れてしまった物をもったロボットです。手元にも無いのが悲しい・・;;

  • 無人島。
    漂流した子供。
    たまたま詰み荷にあった、ありとあらゆることを知っていて人間に尽くしてくれる高性能ロボットの部品。

    設定がいいよね。すごくよかった。文体も読みやすくて。
    中高生くらいで読むといいかもしれない。もしくは子どもと接する大人が読むといいかもしれない。

    子どもは孤独だもの。それは一生懸命ロボット作りますよ。
    一生懸命作られたロボット、そりゃあもう尽くしますよ。
    でもって最後はぼろぼろ泣きました。
    いい話だから読んで。

著者プロフィール

1925年、大分県杵築に生まれる。現在、北九州予備校講師。

「1996年 『こうやって解くセンター現代文』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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