ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)

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著者 : 長田弘
  • KADOKAWA (1975年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041409022

ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)の感想・レビュー・書評

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  • 猫が苦手だった詩人の長田氏が新婚生活に入ると、愛する妻は一言「なによりもまず猫をかいましょうね」!そして新たなワンダーランドが彼の前に広がり…。昭和の時代の猫をめぐる悲喜こもごものストーリー(時にかなり切ない…)が、長田氏のユーモアに包まれて、語られた軽妙なエッセイ。長新太さんのとぼけた味のある挿絵もぴったり。個人的には、ラストの章の“わが友マーマレード・ジム”が気に入り、そのアラン・シリトーの「マーマレード・ジムの冒険」を是非読んでみたい!!

  • この本には、結婚の本質について書かれているという書評を読みまして。。昭和50年に書かれた若い夫婦と猫たちの話。すっっごくよかった。題名含め少しマニアックかもしれないと思ったけど、すっごくよかった。

  • 猫好きの私には たまらない一冊でした
    図書館から借りた その本は ずいぶん 
    古いもので 初版の昭和50年のものでした
    薄茶に変色した本も風情があっていいものでした

    猫嫌いだった人が 猫好きの彼女と結婚をして
    猫を飼い始める・・・。なんとなく ほんわかした感じ
    猫を分けてくれる  ベッシーおばさんも雰囲気があっていいわぁ~
    猫をどうしても欲しくなった時に
    「かわいい仔ねこをください、きっとかわいがります」
    そんな 張り紙ってかわいいなぁ~

    一匹の猫の話をずっとではなく 
    何匹かの猫との出逢いと別れ・・・。

    作者の表現がとても優しく 心が暖まる感じがしました
    比喩の感じが好きでした

    あとがきの なだいなださんの解釈
    「ねこに未来がない」それは 人間に当てはまる
    読み方、受け取り方によっては 全然違う解釈の本になるのかな

    図書館から借りて サッと読んでしまったので
    今度 本屋さんへ行った時に 購入して またゆっくり読みたい 

  • 角田光代さんがおすすめしていたので、読んでみた。
    長田弘さんの本はほとんど読んでいると思っていたので、不覚!
    とか思って。

    長田弘さんも、その長田弘さんが好きになって一緒になることになった奥さんも、生きることがどういうことか知っているという感じがした。
    楽しむ「ふり」や、悲しむ「ふり」や、
    生活の中に「ふり」を持ち込むことを、自分でも気づかないうちにしてしまうことがある。
    なんだかそれは、誰かに自分の生活を観られているような、
    その人に対して自分の生活を演じているような、
    そんな妙な気分。
    決して気持ちのいいものではなくて、どこかいつも不安げな様子に自分がなってしまう。

    そんなことを思い煩っていた私にとって、
    長田さんとその奥さんのねこと暮らす楽しみと悲しみをそのまま受け入れている姿が、なんだかすごく「よいなあ」と思われた。

    ねこが欲しくて「ねこをください」という張り紙を出すところとか、
    この人たちのやり方で、それがとっても「らしく」って、
    「いいなあ」と思う。

  • 詩人の長田弘が猫について語ったエッセイのような物語のような不思議な味わいの文章だ。
    ひどく詩的で抽象的で残酷さも感じる文章は夢見がちな青年の印象を受けたので、本人がとても怖い人である、という巻末のなだいなだの解説にえっ、そうなの、とぎょっとしてしまった。
    作中に出てくる「マーマレード・ジムの冒険」面白そうで読んでみたいな。

  • ☆3.6
    あんまり期待しないで借りたけど、意外と面白かったな。

  • ねこちゃんを愛するかわいい奥さんと私の話。

  • 自分は猫アレルギーだけど、自分の好きな人には猫贔屓の人が多い。内田百閒、アラーキー、中島らも、大槻ケンヂ。ってことで読んでみた。
    犬と人間の絆となると少々暑苦しくてお涙頂戴になってしまうけど、この作中の猫の存在感はちょうどいい。どの猫も呆気なくいなくなってしまったり、壮絶に死んでしまうんだけど。
    いずれにしろ、かなり好きな雰囲気の本。詩人が書くエッセイ。児童向け。
    猫好きの人にプレゼントしようっと。

  • 去年、中川しょうこがラジオでお勧めしていた一冊。可愛い猫との暮らし、の話ではありません。ある日突然何が猫の身にふりかかるかわからない、そのすべてを受け止めてやる覚悟があなたにありますか。そう問われているような話。私は猫を飼った事がなく、時たま拾ったけれど飼わないかと声をかけられるけれども、果たして今、私はこの猫を幸せにしてやれるだろうか、突然訪れる出来事と向き合えるかといえば自信がない。でもいつか、と思って、その運命の日を楽しみに待っています。好きな本。

  • 「かわいい仔ねこください、きっとかわいがります」の張り紙をしたぼくとぼくの奥さんの前に、ベッシー・スミスみたいに悲しげに太った、しかし陽気な声のおばさんが洗面器の中に親指と人指し指の間にすっぽり収まる程の小さい仔猫を入れて現れた。チイはやがて子供を産みクマを命名されるもののある日2匹は忽然と姿を消してしまう。またおばさんは仔猫を連れてくる。「しまいわすれた風鈴が忘れられた死刑囚のように吊られて鳴っている九月」のような素敵な言い回しが散見出来る猫物語。『ねこ踏んじゃった』、『わが友マーマレード・ジム』併録。

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