海辺の扉 下 (角川文庫 み 6-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 197
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041469071

感想・レビュー・書評

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  • 1993/7/7

  • 好き

  • 宇野満典は 日本に帰って
    元上司にあい、就職先を見つけてもらう。
    寿司屋の徳ちゃんもいいが,この元上司もいい感じである。

    そして,別れた妻と つきあい始める。
    どろどろとしてくる。
    そのようなふがいなさを、みずから感じる。
    別れた妻は もう一度やり直そうと言う。

    母親は 4年の間に 小さくなっていた。
    宇野のことを心配するが
    ギリシャで 結婚したことを知り
    少し,上向きとなる。

    再会/蘇生 がテーマ。
    運び屋の仕事が 複雑な展開をする。
    宮本輝には 珍しい感じがする。よくわからない。

    クレオ、義父が 仲良くなり、家族が形成される。

    日本で生きていく 確かなものが 宇野の中に
    できあがっていく。
    ギリシャで 生きていく覚悟が できないのが
    残念である。

  • 上巻に記載

  • 080218

  • 宮本輝さんの作品の中でもあたしの好きな、海外が舞台の作品。
    今回の主人公は自分のせいで子供を死なせてしまっていて、背負っているものが重たいからストーリーも暗い。
    でもエフィーっていう主人公の奥さんの強さが救い。
    彼女は何を信じてこんなに強くいられるんだろう?
    怪しげで頼りない旦那なのに、エフィーは旦那をすごーく信じていて揺らぎが無い感じ。
    あたしだったら絶対ダメ(T_T)疑心暗鬼でおかしくなっちゃう。
    あ、でもちょっと思ったのは、自分を信じているから人も信じられるのかなってこと。

  • 今考えると、馬に乗った子供の像の顔の話があまりオチてないなと。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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