人形たちの椅子 (角川文庫 あ 6-80)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497807

作品紹介・あらすじ

永瀬敦子はK化学工業の受付嬢、B・Fは庶務課の有田だった。アメリカから重要な客があるというその機会をとらえて、閉鎖が決まった長野工場の組合員が抗議に上京。ロビーで会社側ともみ合いになり、有田は組合員の一人を負傷させた。一か月後、高校生くらいの少女が受付を訪れ、「長野から上京した父が、帰って来ない」と訴えた。課長は、知らぬ存ぜぬの構えだったが、敦子は背後の影を感じた。事件をもみ消そうとする会社側、その圧力に押しつぶされそうになる敦子。有田との葛藤に苦しみながらも、敢然と事件の真相に迫る敦子と少女。真実の愛とロマンを謳いあげて、赤川ミステリーの新境地を開いた、会心の推理秀作登場。

感想・レビュー・書評

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  • '93.2読了。
    手放し本。会社に尽くした結果がこれ。誰が悪いとも言えなくて虚しい。

  • 企業の受付の仕事をしている女性の物語。

    工場を閉鎖して,仕事を紹介しないという事態から,一転して違う方向へ話が展開する。

    行方不明になった父を探す娘。

    事件はどこへ発展するのだろうか。

    赤川次郎らしく,社会性が薄められ,人間性が表に出た読み易い本だ。

    唯川恵が解説を書いていて、受賞したときの審査委員は親も同然との事。
    間接的な弟子から見た師匠像が浮き出て来ているよい解説だ。

    誰が赤川次郎を乗り越えられるか心配だったが,候補者がいることが分かった。

  • (メモ:中等部2年のときに読了。)

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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