岸辺のアルバム (角川文庫 緑 507-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041507018

感想・レビュー・書評

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  • 一戸建てのマイホーム、両親と子供二人の4人家族、会社人間と専業主婦。
    まさに昭和の典型的な設定と物語の展開の中で、登場人物が皆強くて整っている。
    昭和の典型が失われた今、同じような家族のドラマはどう描かれるのか、そちらが少し気になる。

  • 迸るような感情を持たない家族。大きな問題も何事も無かったかのようにロボットのように感情を出さない家族。そんな家族に幻滅する息子の繁。4人で撮った家族のアルバムは形だけの思い出だったのだろうか?家族だからこそ言えない事もある。「岸辺のアルバム」はそんな家族の難しさを見事に描いていると思う。

  • 最近タイトルを目にすることが多かったのでこれが読み時か!と思い。
    読みやすく、よかった。なんだか胃がギュッとつかまれた気持ち。
    ドラマもみてみようかな。

  • 家に象徴される幸せの裏に隠された家族それぞれの不幸。

    仕事に打ち込む父親、受験に悩む息子、反抗期の娘、浮気する母親。

    それぞれに悩みがあり、それぞれに想いがあり、それぞれに家族を守っているんだな。

    家族という結びつきについて考えさえられる一冊です。

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著者プロフィール

1934年、東京生まれ。大学卒業後、松竹入社、助監督を務める。独立後、数々のTVドラマ脚本を執筆。作品に「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」他。88年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞を受賞。

「2019年 『絶望書店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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