殺意の設計 (角川文庫 緑 527-22)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041527221

作品紹介・あらすじ

麻里子は3年前現在の夫、田島幸平と結婚した。当時の田島は、新しい感覚をもった新進の画家として、画壇の注目を浴び始めていた。だが彼女の愛と信頼は、夫の浮気により、3年目の或る日、突然崩壊した-。夫への反発も手伝い、麻里子は、夫の旧友・井関に心惹かれていった。そして新しい三角関係の結着をつけようと、田島、麻里子、井関が集まった席上で、田島、麻里子の2人は何者かに毒殺された!!謎につつまれた犯人は誰か?その動機は?心理ミステリーの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版のあらすじは読まない方がより楽しめると思います。

    麻里子は匿名の手紙によって画家である夫、田島幸平の浮気を知る。麻里子は思い悩んだ末、夫との共通の知人である井関に相談を持ちかける。謎めいた行動が多い田島。旧友を信じ、過ちを許すように諭す井関。それでも不信を募らせてゆく麻里子。

    結構速い段階で衝撃の展開に。「やっぱ、西村京太郎すげえなぁ」なんて思っていたら、その展開があらすじに書いてあるじゃないですか。運良く目を通さずに読み始めたからいいようなものの、「ダメじゃん、編集の人!なにやってんのコラ!」 西村先生は全然悪くないです。

    ひとつひとつの伏線が後からじわじわ効いてくる展開がうまいです。そして意外な人物たちの活躍が面白いですし、渋みがあります。

  • 推理小説としての展開,どんでん返しなど、様々な技法満載。
    読者を一方に追い込んでおいて、ぐらっと転換する。
    殺意の設計は、犯罪を犯した人が犯罪を設計したのに対して,
    追求する側も、いろいろな事実を積み重ね,殺意がなんだったかを設計する。
    やや暗いのが難点かも。

  • なかなか面白かった。
    いろいろ伏線を張りながら、ジワジワ迫るさまは迫力だし、ミステリーの面白さが満載。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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