- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041527405
作品紹介・あらすじ
兇器、アリバイ、動機-完璧な条件で行なわれる完全殺人。しかし、やがて訪れる時効の向う側には…。ある日空別荘の殺風景な一室に四人の男女が招かれた。彼らは皆、時効を過ぎ完全殺人を成し遂げた者たちであった。やがて彼らを集めた主人役の男が、鞄から部厚い札束を取り出すと妙な事を言い始めた。四人の中で最も秀れた殺人方法を示した者に、全額を与えるというのだ…。(完全殺人)。人気絶頂の著者が、意表をつく結末で贈る傑作オリジナル短編集。
感想・レビュー・書評
-
8話の短編集。
最初の話は、男が馬鹿なのか、女が怖いのか。
それで言うなら、2話目の女も咄嗟とはいえ
よくも行動に移せたものです。
それに引き換え、あちらの男達は
時間計算してないから、目につく事に…。
表題になっている3話目は、どれもこれもすごい。
自慢する内容ではないでしょうが、どれもが
気力と時間と根性があればいけそうです。
その前に、覚悟を決めないといけませんが。
4話目は、かっとなればこうなってしまうもの。
そんな次の5話目ですが、脳内に3話目があるので
まさか…と読み進めてしまいました。
驚きの落ちに、そううまい話は落ちてません、状態。
成功していれば、確かにばれないのが6話目。
とはいえ、あまりしつこくしていればこうなります。
3話目を見習いましょう?w
そういう意味か! と驚きの7話目。
妻が何を言いたかったのか、が非常に納得です。
これは当然、刑事には分からない。
そして最後の8話目は、そんな愛人は
普通の愛人よりも確かに驚きです。
忘れられるスキャンダルにはならないでしょう。
しかしそこに手を伸ばすとは…色々摘まんで
飽きたのでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編8話。
標題(他の単行本名)
奇妙なラブ・レター(隣り合わせの殺意)
幻の魚
完全殺人
殺しのゲーム
アリバイ引受けます(三年目の真実)
私は狙われている(夜の狙撃)
死者の告発(日本殺人ルート)
焦点距離
本標題にしか入っていないものも多い。
「完全殺人」は、やや肩透かし。「殺しのゲーム」の方が真正面から捉えている気がした。
焦点距離は、そんな気がして,推理小説としては王道かも。 -
(収録作品)焦点距離/幻の魚/殺しのゲーム/私は狙われている/死者の告発/完全殺人/アリバイ引受けます/奇妙なラブレター