十津川警部「記憶」 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 54
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041527771

作品紹介・あらすじ

東京郊外で発生した若手カメラマン誘拐事件。しかし犯人からの要求はなく、3日後にカメラマンは保護された。十津川警部率いる捜査一課が事件を担当するが、事態は意外な展開に……。

感想・レビュー・書評

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  • カメラマンの青年が喪われた「記憶」を求めて、旅をする物語。犯行の動機が青年の過去にある為、青年を対象とした誘拐や銃撃事件は起こるものの、誰も死者がいないので割とライトに読めた。読点もかなり控えめなので、他の作品よりも読みやすい。

  • 非常に読みやすいストーリーで、散りばめられた枝葉の部分はいいのだが、肝心の最初の事件の動機が弱く、全体としてやぶ蛇ムードなのがなんともいまいち。もう少しなんとか出来たような、、、

  • 2022/01/13 7読了

  • 「十津川警部「記憶」」3

    著者 西村京太郎
    出版 角川文庫

    p10より引用
    “医者の話でも、永井の体内に、モルヒネが残っているというか
    ら、モルヒネを注射されたことは、間違いないだろう。”

     ミステリーの大家である著者による、おなじみの刑事たちが活
    躍する長編ミステリー。
     ある日の夕方、若い男が車で連れ去られる事件が発生した。
    その男の記憶を巡り、十津川警部たちが奔走する。

     上記の引用は、誘拐されて無事に保護された時の様子。
    体に残るほど打たれたら、後で依存症になったりしないのでしょ
    うか。病院で痛み止めに使われているのなら、使った量もはっき
    りしていて治療もしやすいでしょうけれど。
     今回は有名なSL路線が出てきます、行ったことのある人はより
    楽しめるのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 誘拐にあった孤独なカメラマンのエッセイの標題が「遠い記憶」というもので,名前が永井俊。

    「満開の桜が咲いている。そしてそこを黒いSLが白煙をたなびかせながら走っている光景である。 そのSLの向こうに,人が二人立っている。それは中年の男と女であることはわかるのだが,顔ははっきりしない。」

    2歳半のときの記憶らしい。
    自分の親を「中年の男女」と思うだろうか。
    子供にとって,親は,大人だと思うが,中年とは思わないのではないだろうか。 疑問が残るエッセイだ。

    その疑問が解き明かされて行く。
    推理小説としてはなるほどと思った。

  • 初めて夢中になった小説。オススメの一冊です。

  • 東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。十津川警部が被害者の身元を調べると、幼少時に河原で発見され養護施設で育てられたことがわかる。それ以前の彼の記憶は「SL、桜、二人の男女」という曖昧なものだった。十津川はこの記憶が事件に関わる鍵と睨み、捜査を開始する。その矢先、静岡の大井川鐵道で第二の事件が発生し…。傑作長編トラベル・ミステリー。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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