正彦くんのお引っ越し: 結婚物語 中 (角川文庫 緑 600-3)
- KADOKAWA (1986年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041600030
作品紹介・あらすじ
陽子さんと正彦くんの当人同士の結婚の意志は固いものの、実際の結婚への道は限りなくけわしく、遠い。1月に2人だけの婚約、3月の正彦くんが原家(陽子さんの家)を訪問、5月に陽子さんが大島家(正彦くん家)を訪問、そして11月にやっと正式な婚約。これだけでほとんど1年。やっと式場捜し、新居選びが始まったが、マンションの1階に住むかどうかの話が関東ローム層の話になり、あげくのはてに結婚してもいないのに離婚するとかなってしまって…。結婚している人、これから結婚する人、また予定もない人、すべての青少年に贈る、新井素子の実録風体験的小説。オリジナル文庫。
感想・レビュー・書評
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「特許とろう、特許!」というのは、主人公の原陽子さんの唐突な台詞(232ページ)。さらに、宝くじ、競馬、馬主と続く。陽子さんと大島正彦くんのどちらが先に死んでも、残された方が完全看護の養老院に入って楽な余生をおくれるようにするための費用を稼ぎ出す方策として、陽子さんが挙げたものだが、当たる確率は、どれも似たようなものかもね。陽子さんが「めぞん一刻」トレーナーを着て現れたという描写(6ページ)に時代を感じる。
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け、けっこんしたい……(>_<)//ムキー
と、うっかり思ってしまう『結婚物語』中巻。
だってー、この巻って、結婚式の準備とか、引っ越しの準備とか、具体的なことがきっちり書かれてあるんですもん。
やっぱりドレスは白いのだよなー、とか、うちかけは赤いのがいいなぁ、でも白無垢もいいよねーとか思いつつ。
結婚式はまだしも、披露宴なんて絶対にしたくない派の私ですが、こういうのを読むと衣装だけでも着てみたくなってしまいます。 -
結婚までの道のり第二作.やっと婚約までこぎつけたものの,新居選びでまた問題が...