明日香の皇子 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.10
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本棚登録 : 131
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607060

作品紹介・あらすじ

大津皇子の死を悲しみ、姉の大伯皇女が詠んだ歌に隠された意外な事実!?大東広告の社員で24歳になる村久は、清楚で慎しみ深い美人恵津子に憧れ、いつしか二人は恋仲になった。だがある日突然、恵美子は村久の前から姿を消した-。巨大企業エイブルックにまつわる黒い噂。謎の連続殺人。恵津子の出生の秘密。事件をとく鍵は、恵津子が村久に託した一枚の絵に!!東京、奈良・飛鳥を舞台に、古代と現代をロマンの糸で結ぶ、伝奇ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 奈良に興味がある自分は歴史的要素が高いと思い購入したがミステリーなので現代の事が大半だった。
    期待を裏切られたが話の内容は面白く、時間があっという間に過ぎていくぐらいに没頭する。
    宗教、歴史、ミステリーと幅広い内容をぎゅっと握った一冊で初期の作品とは思えない。

  • 最初から没頭できてスラスラ読める。生まれ変わりという題材は嫌いではない。皇子についての歴史から地理のところはチンプンカンプンだったが、読み易くて良かった。

  •  浅見さんのシリーズだと思ったら、違ったよ……。
     しかも、宗教絡んじゃって難しい話になっているよ……。

     うん。歴史の解釈は人それぞれで。
     本当のことは見なきゃわからないけど……今のところ見れる手段はない。

     でもまぁ、最後の戦闘シーンはそんなに上手くいくものなのかなぁ……? ってちょっと思っておくよ(苦笑)

     まぁ、それはそれでいいのかな……と思うけど。
     歴史と宗教を絡めて描くっていうのは面白いよね。
     でも、なんていうか……一番書きたかったのは現代社会への警告……みたいなものなのかなぁ……と思ってるよ。
     あんまり推理小説っぽくない。

  • 主人公・村久紘道はある日突然失踪した恋人の行方を追ううちに大きな陰謀に巻き込まれ…。大企業、政治家の腐敗から大戦時の虐殺、さらに飛鳥時代の皇子までもりだくさん。ファンタジックな要素も絡めて綺麗にまとまっています!村久さんのキャラの変貌も面白かった。ラストも好きです。

  • 浅見光彦登場せず。村久を中心とした話。

  • 最近、内田康夫氏の旧作『明日香の皇子』をはじめて読んだ。ここには名探偵浅見光彦は登場してこない。しかし、この作品のストーリーは、読み手をあっという間に物語に引き込む魅力を十二分に備えているし、何よりもこの作品全体にみなぎる作者の思い、深いメッセージに読み手はつよく胸を打たれるにちがいない。正直、恥ずかしながら、私はこの物語を読み終わって深く感動し、涙が出そうになった。なんでも、この作品は〔浅見光彦倶楽部会員(約一万人)が選ぶ内田康夫作品ベスト33〕の第五位にランクインしたという。それを知って、なるほどもっともだな、と思った。これは、本当によい作品であると思う。

  • 内田氏の著作としてはかなり異色の作品だと思います。いわゆる警察沙汰の事件は発生するのですが
    その事件の解決自体は本編では深く触れられません。話の流れの途中でついでのように犯人がわかっていきます。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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