高千穂伝説殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 260
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607084

作品紹介・あらすじ

美貌のヴァイオリニスト・千恵子の父が謎のことばを残し、突然失踪した。千恵子は私立探偵・浅見の助けを借り、神話と伝説の国・高千穂へと向かう。そこに隠された巨大な秘密とは。サスペンス・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 【概略】
     美しきバイオリニスト・本沢千恵子の父・誠一は浅見光彦に娘との縁談を提案する。が、その実、彼が抱える不安の萌芽に備えての仕込みであった。突然の誠一の失踪、そして留守番電話に残された謎のメッセージに千恵子は浅見光彦に助けを求める。メッセージは、宮崎県の高千穂に関連したものであった。浅見光彦と千恵子は、神話と伝説の土地・宮崎へ飛び、事件解決に臨む。

    年月日不詳       読了
    2024年01月05日 読了
    【書評】
     今回(2024年)の九州遠征に宮崎県が入っていて、可能なら高千穂に行きたいと思っていたこともあり旅のお供に書庫から引っ張り出した。行きの飛行機であっという間に読み進めてしまった。テンポ・リズムが凄くよい。父・本沢誠一の先見性あふれる仕込み、彼が何を恐れているのか?闇に隠れた組織が、その隠された秘密とともに少しずつベールを脱いでいく様子、過去にも読んでいるのにはじめて読んだかのようにワクワクしながら読み進めることができた。
     高千穂のミステリアスな雰囲気が光を強く照らすことでこの「秘密」をより漆黒にしてくれたというのもあるかな。実際のところはあくまで旅情ミステリーであるため高天原をはじめとする神話の部分について大きく踏み込んでる訳じゃない。だから歴史のことに興味がなくても楽しめる内容だと思う。
     宮崎県に入る前に読み終えることができてよかった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    美貌のヴァイオリニスト千恵子の父・本沢は、M―商事の平凡なサラリーマンだった。秘密の留守番電話に〈ブツはニュータバルからタカチホへ。運んだのはノベウン。受けとったのは市川〉という謎のテープを残して、本沢は突然失踪した。その後、父の知り合いと称する男が、高千穂で不審死を逐げた。そしてまた、新たな殺人が…。神話と伝説の国、高千穂に穏された巨大な秘密!千恵子は、私立探偵浅見の助けを借り、高千穂へと向かうが。気鋭内田康夫が、綿密な取材をもとに満を持して放つ、サスペンス・ミステリー。

    令和4年6月6日~10日

  • 浅見光彦のお見合いシーンから始まる宮崎県高千穂が舞台のミステリー。
    この人の小説は舞台となる場所の詳細な取材に基づいているので、すべてが事実でないにしてもとても興味深く読める。
    高千穂は、友人が最近観光に行ってその素晴らしさを聞かされていたので、少しだけ身近に感じた。

  • 面白い

  • 美貌のヴァイオリニスト千恵子の父・本沢は、M―商事の平凡なサラリーマンだった。秘密の留守番電話に「ブツはニュータバルからタカチホへ。運んだのはノベウン。受けとったのは市川」という謎のテープを残して、本沢は突然失踪した。その後、父の知り合いと称する男が、高千穂で不審死を逐げた。そしてまた、新たな殺人が…。
    神話と伝説の国、高千穂に穏された巨大な秘密!千恵子は、私立探偵浅見の助けを借り、高千穂へと向かうが。

  • 海外に住んでいると、活字中毒者にこまるのが本の入手方法なんです。
    日本の本屋さんは大都市に行けばあるのですが、定価の約3倍近い値段を現地通貨で買うわけで^^;
    日本人会のバザーとかあの手この手を使って入手するのです。
    わりと入手しやすい作家さんのひとりが内田康夫さんなんですねぇ~。
    名探偵・浅見光彦も私の好きな探偵であります^^

    本作品も、謎の言葉の謎解きがやっぱり面白い!
    私は事件の真相が歴史的な事件なんかに結ばれている作品が結構好きなので、本書は好きな方です。
    謎が謎を呼び、どんどんストーリーに引き込まれていくところは、さすが内田康夫さん。
    ただ・・・動機が少し希薄なような気がします。こんなんで人を殺していいの?殺してしまえるものなの?と、ラストで(。_゜)〃ドテ!となってしまいました。
    おもしろいところにリンクしてあるのに、それがちょっと勿体ないような・・・。

  • 浅見光彦の公式第9事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  • 高千穂などを舞台とした作品です。

  • いろいろ説明がついてないところがあるような…??
    秘密の電話は、この時代ならでは感。

  • 浅見さんシリーズ

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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