- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041607411
感想・レビュー・書評
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作家・内田康夫のもとへ名探偵浅見光彦宛ての手紙が届いた。差出人は松波春香という長崎県在住の女性で、殺人容疑をかけられた父を助けて欲しいというものだった。早速、浅見の所へ連絡を取ると、彼は偶然にも長崎にいた。浅見もまた、兄・陽一郎の要請でグラバー園で発生した二件の連続殺人事件を追っていた。死者が遺した“蝶々婦人の怨み”とは?「三浦環」像の左手首にかけられたペンダントの謎とは?名探偵・浅見光彦さえも翻弄する意外な真相。シリーズ屈指の名作と謳われる長編本格推理。
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本職は旅と歴史のルポライター、その取材先などで殺人事件を解決する名探偵と名高い浅見光彦シリーズの長崎版。 旅情ミステリーはその土地ならではの名所や風土料理などの描写があるので、そこらへんも読んでいて楽しいし、さっくり読めるので好きなシリーズ。 国内旅行に行く時は、事前に旅行先の土地の浅見光彦シリーズを読むことにしている。 このシリーズは寅さん同様、毎回、美女(マドンナ)が登場するものの、いつも結ばれないというルール?が安定した人気を保っているのかもしれない。 長崎、また行きたいな。
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2012/02読了
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長崎を舞台にした、内田康夫氏の浅見光彦シリーズ。
あー一気に読んだ。
ミステリーは久しぶりやったから、ちょっと疲れた…情けない。意識してないと、登場人物がこんがらがる。情けない。
長崎よかとこやねー!
グラバー園と稲佐山に期待が膨らみます。 -
この話を読むとすっごく、長崎に旅してみたくなる!!!
そんくらい、長崎のいいトコと特徴をあますとこなく?紹介した話だ(笑)。
そして出てくる三人の美女!ハナの下を伸ばしながら、そして後には美女達からけちょんけちょんに誤解され嫌われても、浅見はめげずに逞しく、真相へ突き進もうとするその根性、なるほど凄い!と感心した。(笑)
またこの話には、「内田康夫」が作家として物語に登場し浅見に事件解明を依頼する。
この話の中じゃ内田康夫は、恩着せがましい言い方をし、しかもセコい(笑)、クセのある人物として出ているw そんな内田と浅見のやり取りもまた、面白かった(^.^*
この話、あとがきや感想を書いたブログを二、三読んでみると、「浅見シリーズの中でも五本の指に入る・・・」なんて書いてあって結構評価が高いっぽい。でも私はまぁ、普通に面白かった、と思う。
犯人が一体誰なのか、最後の最期までわからなかったのは実際、著者自身どうするか決めかねてたのだろうねぇ。(あとがきにそう書いてあった)
・・・で結局、浅見にシゴトを依頼したヒロイン(松波春香)は、父親の嫌疑が晴れた後、家を出て東京へ行く希望はどうしたのだろう、と私は心配する。
こんなことがあったあとだから、やっぱり家に残ることにしたのかもしれない^^; いつの時代も、家業があると長女って大変だよな。(-_-)