死者の木霊 (角川文庫 う 1-56)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 126
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041607572

作品紹介・あらすじ

信州の松川ダムでばらばら死体が見つかる。借金がらみの単純な殺人事件と見えたが……警視庁の切れ者・岡部警部と信濃のコロンボ・竹村警部が共演した衝撃のデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 「浅見光彦シリーズ」も書かれている内田康夫さんのデビュー作である。
    賞に応募しても落選し、それでも世に出したいと自費出版をしたうちの1冊で、新聞の書籍読書欄で紹介されて注目をあびた。
    事件にかかわる場所は広範囲にわたり、のちにシリーズ化する「浅見光彦」の旅情ミステリーの片鱗がすでに感じられる。
    一見バラバラに思えた出来事が、竹村たちの捜査によってひとつの形になっていく過程は面白かった。
    「浅見光彦」シリーズよりも少し固い感じは残るけれど、読みやすい物語だった。

  • 細かに張られた伏線に気がついた時、心臓が飛び上がるほどドキ!とした。
    これぞ私が読みたかったミステリー!

  • 内田康夫氏デビュー作は、信濃のコロンボ・竹村警部ですか。自費出版ながら、いい作品だ。

  • 浅見光彦シリーズの生みの親、内田康夫氏の処女作。これが著者の最初の作品だとは露知らず、親の本棚から何気なく抜いてきたんですが、想像以上に面白かった。推理小説として、非常に読みやすい作品だと思います。ちなみに、著者が浅見光彦を生みだすのはまだもうちょい先です。この作品は、長野県警の一刑事を主役に据えて展開しています。

    面白いとはいえ、古今東西それなりの量の推理小説を読んでいる人なら、おそらく中盤ぐらいで犯人の目星は付いてしまいます。それぐらい、ボリュームの割に「疑わしい」と思われる人物の数が少ない。
    よって、だいたいの目星がついた後は、真犯人がどうやって犯行を進めていったかを見抜くという楽しみ方になるのではないかと思います。

  • 内田康夫さんのデビュー作品とのこと。でも結構な長さの推理小説。そしてなんと自費出版でのデビュー!それが新聞の書評で取り上げられて注目されたとは凄い。

    あとがきを読むと、コピーライターではあったけど小説は書いたことが無かったらしい。
    でもそんなことはほとんど感じず、のめり込んで読めた。たまに堅いかなあって文章に出会っても、私が、後に発行される本を先に読んでるから感じるだけのことだと思う。これを書いて才能を開花させたんだろうなあ。

    話はとても人の気持ちに寄り添った話の運びで、ミステリーなのに読んだあと柔らかい気持ちになる。
    とても好きな本になった。

  • 12/13/09図書館

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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