残照 (角川文庫 き 6-12)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041612125

作品紹介・あらすじ

消えた女を追って来たこの街で、青年は癌に冒された男と出会う……青年は生きるけじめを求めた。男は生きた証を刻もうとした。己の掟に固執する男の姿を掘りおこす、”ブラディ・ドール”シリーズ第七弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第七弾。
    下村。

  • 叶は設定がものすごく好きでした。探偵な殺し屋なんてもう・・・なりてぇっ!!みたいな。

  • 派手に人が死ななくなった分、内にグッと沁みるようになった。哲学なんだもん。

  • 下村ってどうかな?と思った。いままでに無い違和感。

  • ブラディ-ドール 7

  • 男としての生き様を色んな形で見せてくれる。本書は内側に色んな葛藤を抱えながらも生きていく男たちの姿を描いた作品である。中盤で出てくる下村が袋にされたシーンは強烈だった

  • ブラディドール第7巻。今回の主役は下村敬。
    自らにけじめをつけるため、仕事を辞めてまで姿を消した女を追う。
    しかし途中からは女ほったらかし(違うのは解ってるけどそうとしか思えん!)で、彼女が惹かれた男に惹かれて彼の生き様を追うことに…。

    藤木の退場を皮きりに物語が終焉に向かっていると強く感じさせられる。今回もある人物が舞台から姿を消します。黒幕らしき政治家もラストで姿を見せ、ますます物語は加速を始める

  • 『ブラディ・ドール』シリーズ第7作。
    下村登場……なんだけども、読み返してみたら内容をすっかり忘れていて自分でも吃驚したw 6冊目まではうろ覚えはうろ覚えなりに覚えてるシーンがチラホラあったのだが……ううむ、こんな地味な内容だったっけか……。

  • 沖田先生のような人は嫌いじゃないです。むしろ、殴られても殴られても、左手を砕かれても立ち上がろうとする下村よりは、ずっと惹かれる。キドニーも同じ。理解しやすい痛みを持っているからかもしれない。

  • かっこい、おもしろい

  • これが噂に聞いた「喋りすぎだぜ、俺の天使」…!おおお、想像以上の破壊力だわ。坂井と下村、俺の天使の他にもオンザロックとオンザロックスとか会話の細かいところまでとても美味しいです。もぐもぐ。

  • ブラディ・ドールシリーズ第7弾。下村登場。川中の元で藤木の魂を抱き成長していく若い世代。陽の坂井、陰の下村、2人の若者の出会い。

  • 俺の天使!

  • ::下村くんのお話
    よう 俺の天使

  • ブラディ・ドール ⑦

  • 下村さぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!
    真打登場、です。
    RX7に、これほど乗りたい、と思ったことはなかった・・・
    勤めていた会社を辞めて、何も言わずに消えた女を追ってN市に入ったのが、下村敬、28歳♪
    長野の旅館の息子で、空手を習ってて、フランス出向中にボディガードのバイトもしていた下村。
    お洒落さんで口数が多くて、何も知らないがゆえに一人で回ってしまっている可愛いヒト☆
    ブラディ・ドールの中で、秋野がさいっこう、に、愛情を注ぐ相手であります!
    結婚まで考えた、惚れた女が、バイト先の酒場で知り合った男と消えたのを追ってきた下村。その男が
    沖田と言う癌に侵された医学博士で、命の残りが少ないゆえに頑固になってしまっていた。
    女を追っていたはずなのに、沖田と知り合うにつれ下村は沖田の内側に興味を持って惹かれてしまう。
    自分のやりたいことを、やりたいようにやる。それには誰も文句は言わせない。
    そう決めた下村に、沖田に絡んでいた抗争が降りかかる。
    当人の沖田が止めさせようにも、一度決めた下村はそんなことは気にしない。
    ここで絡むのがブラディ・ドールの坂井。この出会いの場面は・・・いつまでも必須だ(笑)
    力を比べて、下村は勝てるかどうか分からない、と坂井に感じる。そして殺し屋と出会ったときはフランスの暗黒街を思い出す。
    社長と出会い、やはり惹かれてしまうのを止められなかったり、キドニーにあまりにも馬鹿すぎる、と言われたり。
    抗争の相手に捕まり、死に掛けたところを社長と坂井、叶に助け出されドクの治療を受けたが、左手をそこで失くしてしまう。
    助けてくれた坂井を、天使を間違えてしまった、とぼやく下村の名台詞(?)は、

    「喋りすぎだぜ、俺の天使」

    だ。
    ・・・・・・・・っああ! 倒そうだ!(←ちょっとおかしい人かも・・・今更か)
    左手を失くして、下村は追ってきたはずの女から、違うほうへ意識が向いているのに気付く。
    それが沖田だったり、社長だったり坂井だったり(笑)
    惚れられていた女がそれに気付かないはずはない。
    前巻で出てきた山根知子は、血を流す男に惚れてしまう、と言う悪いタチを持っているが、
    相手をよく見る力を持っている。彼女は強くあり続ける男を呆れながら笑う。
    ブラディ・ドールに登場する女性陣の、目が離せないところはそれだ。
    強いのだ。強く、男であり続ける男と一緒であろうとするなら、強くなければ生きていけないのだろう。
    その点、下村の追っていた女は弱かった。そこでラストに近づくわけですが。
    どうしようもなく、どうでもいいことに真剣になり決して止めようとしない男たち。
    それが集結するからこの物語から目が離せなくなるのかもしれない。
    この抗争を始めてしまった、沖田の意地を、ついには下村も一緒になって助けよう、としてしまう。
    それは誰もが思ってしまうことで、単独でケリをつけようとした沖田を助けて、庇い撃たれたのが、叶だ。
    撃たれても自分の仕事をし続け、結果手遅れとなり社長が必死で助けろ、と言うけれどドクにも無理なものは無理で。
    沈黙が嫌いな殺し屋は、死ぬときも喋り続けていたい、と麻酔を嫌う。

    「殺し屋にはめずらしく、俺には友達が何人かいましてね」

    そう言う叶の最後に、秋野もらしい、と感じそして一緒に心を撃たれた。
    死ぬ前に、自分の形見分けをちゃんと自分で言い残し、最後まで喋り続けて死んだ殺し屋。
    ちょっとここで、下村さんから心を奪われた(笑)
    左手を失くしたが、ここで仲間を見つけた下村。
    この巻で登場しながら、最後まで秋野を掴んで離さない存在です。
    物語はシリーズ佳境を迎え始めて、今までN市で社長を取り巻いて起こってきた抗争の本当の敵が姿を見せる。

  • 俺の天使。

  • 天使…。発言が…!
    下村登場。そして叶が…。

  • 俺の天使。

  • B・Dシリーズ7。「喋りすぎだぜ、俺の天使」のインパクトはでかいが、「この街で、俺の芝居の幕が降ろせて、よかったよ」に尽きる…

  • 私的にBDシリーズで一番の問題作。「俺の天使」……!

  • あれですよ、なんと言っても「俺の天使」。これに尽きます。

  • 一時期僕の周囲で流行させたのが懐かしい一言、「俺の天使」(笑)

  • BDシリーズ7

  • 『さらば、荒野』からの主人公交代型固ゆで系。でも元リーマンがバーテンに向かって『俺の天使』発言は…(笑)

  • 【ブラディ・ドール】七作目。
    下村、キター!(笑)『俺の天使』発言をした問題児登場。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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