消失 下 金融腐蝕列島・完結編 (角川文庫 た 13-21)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041643266

感想・レビュー・書評

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  • 現実のメガバンク誕生や金融庁の検査を背景とした銀行員の物語は非常にリアリティがあって読んでいて非常におもしろいし、主人公の信念ある仕事ぶりはいち会社員としてやっぱり何かしら勇気付けられる側面がある。最終的に会社としてはハッピーエンドでは終わらないところもよりリアリティを感じさせてくれる。全シリーズを通してひとりのバンカーの人生を追体験することができて、非常に満足。

  • 金融腐食列島もこれにて完結。

    杉本には最後、同情してしまいました。パワーが有りすぎると、上から嫌われると言うことか。鈴木相談役やカミソリ佐藤と言った、人間味のある登場人物ばかりで読んでいて楽しかった。金融庁や竹井との貸し倒れ引当金を巡るやりとりなどは、リアルな感じでした。

    これで、完結と言うのが勿体ない。

  • エリートバンカーのサラリーマン人生がいい!

  • 主人公、竹中さんの様に生きたい!

  • このシリーズの完結編。こんな終わり方なのかと思いつつ、納得する面と別の終わり方がよかったなどいろいろ考えさせられたが、全体的にはおもしろかったです。

  • やっと、下巻まで読み終わりました。
    長きにわたって書きつづけられてきたシリーズの完結編。
    サラリーマンの身として、登場人物(特に主人公)のそれぞれの場面でそれぞれの立ち居振る舞いは、
    自分ならどうするだろう?と考えさせられることが多々ありました。
    まあ、この小説に出てくるように、社内の人間に会うのに秘書をとさなくてはいけないような会社にいるわけではないですから(笑)ここまで、シリアスな場面に立ち会うこともないとは思いますが。しかし、どんな会社でも、社内政治は必要だとは思うので、大いに参考にすべきところはあると思います。

    正直、主人公の竹中治夫のように実直でありながら、また、何度も左遷されながら、最終的に抜擢され続けるというのは小説ならでは、という気もしますが、でも、こう振舞いたいよね、と思わされるエピソードが多々ありました。

    そんなことを考えて読みながら、、普段知ることのできない金融・メガバンクの裏側や、金融行政の実態を垣間見ることもでき、楽しく読みをらせることができました。

    それにして、この小説で。竹井平之助として登場する竹中平蔵、ボロクソ書かれています(笑)
    まあ、彼に関して書かれていること、今となってはほとんで周知の事実なので、しかたがないとも言えますが。日本行政史上に残るデタラメぶりが明らかにされています。

  • ずっと読み続けている金融腐蝕列島シリーズの最終。相変わらずの取材力で、大銀行の合併の裏側で何があったのかがわかる本。
    しかし、高杉さんの小説は登場人物がみんな一緒だなぁ。メタルフレームのメガネをかけているか、頭はゴマ塩か。会話も日常会話でそんな会話しないでしょっていう会話が多すぎる。余計な熟年離婚の話とか入れなければもっと短くなったのにと思ってしまうほど、どうでもいいエピソードが多い。金融腐蝕列島シリーズは新作になればなるほどつまらなくなっていってしまったなぁ…

  • メガバンク誕生時の銀行内を描いた経済小説。
    主人公竹中の物おじしない言動に共感を覚える。
    高杉良先生の小説は経済と日本語の勉強になる。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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