On The Beach (角川文庫 き 7-29)

著者 :
  • 角川書店
3.52
  • (3)
  • (7)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041646427

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・爽やかさ、懐かしさ、温かさを感じさせる夏の恋愛小説短編集
    ・テンポのいい文体で、頭にスッと入ってくる
    ・幼少時の淡い恋心に始まり、学生の恋、大人の恋まで幅広いストーリー

  • もし、僕と彼女のことを小説に書くとしたら、ラストはどう書くだろうと、ふと考えはじめた。しばらく考える。たとえば……。
    〈これはこれで、ひとつのハッピー・エンドといえるだろう。〉と結ぶ。続けて、〈僕と彼女が「ペニー・レイン」を歌ったあの日は、いまも色褪せることなく、僕の中で輝き続けていた。〉と、しめくくるかもしれない。

    「あの日、『ペニー・レイン』を歌ったね」より

  • 夏の海を舞台にした7つの恋の物語。
    この本は、『夏』以外に読むとダメ

    甘く切ない、大人の恋。
    いやらしくないのがgood

  • 夏、と、恋、にまつわる5つの短編小説。
    さわやかな装丁に気持ちが惹かれて、手に取ってみた。

    ライトな感じの小説だったかな。
    さわやかで、さらりとしてて、ほとんど後味を残さない。
    タイトルのとおり、浜辺に吹く夏の風みたい。


    夏の恋ってこうかもね。
    軽くても、衝動的でも、それも悪くないじゃん、って思わせる。
    そういうものをお互いが求めるなら、形なんていらない、って。

    必ずしもHappy endばっかりじゃなくて
    せつない恋の物語もあったけど、
    それはそれで少しだけ素敵だった。
    (自分はやだけど、せつないのは)


    個人的には、3話目の『敗戦投手に口づけを』と、
    最後の話、『潮風のパスタ』がお気に入り。
    絵になりそうな、夏の場面が浮かぶような、
    そんなきれいな物語なんだもん。

    『あの日、「ペニー・レイン」を歌ったね』
    っていうタイトルも、詩的で好きなんだけど。
    これは、ちょっと切なすぎた。
    過去にしなきゃいけない瞬間か。

    でも、やっぱり、海はいいなぁ。
    広くて大きい場所が好き。
    水のある場所も好き。
    気持ちが落ち着いたり、開放的になったりする、
    その心躍る感じが大好き。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜多嶋隆の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×