宇宙皇子 5 (角川文庫 緑 653-9)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041653098

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  • 行人を討ち果たし、非業の死を遂げた大津皇子の恨みを晴らした宇宙皇子でしたが、高市皇子は病によって命を失います。さらに藤原不比等はそのことを理由に、金剛山の安全を保障するという約束を反故にしてしまいます。

    みずからの行動が、朝廷内における唐派と新羅派の対立にどのような影響を与えたのかはっきりと見通すことができないでいる宇宙皇子は、「和魂」の思想を実践して安易な行動に踏み切ろうとしない小角の思いを少しずつ理解し、仏道について学びつつも、若々しさに任せて彼なりの行動へと突き進んでいきます。

    宇宙皇子は、持統天皇と不比等によって推し進められた遣唐使の派遣を妨害し、さらに流民たちを糾合して朝廷に戦いを挑もうとします。

    これまでは、宇宙皇子のやや突発的とも思える行動にどことなく振り回されているような話の展開でしたが、朝廷内の政治的な衝突と宇宙皇子の行動が絡み合ってきたことで、ストーリーに一本の筋が明確になったように感じました。

  • 地上編ではずっと宇宙皇子はこうなのだろうか。狂信的愛国者で武力も辞さない姿に、共感できない。まだ5巻もあるなんて、読者にとっても地獄道だよ。。。

  • 持統上皇が遣唐使を送る頃の話。いまひとつ感情移入できないのは文体のせいなのか、内容のせいなのか、私のせいなのか・・・。

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著者プロフィール

脚本家、小説家、放送作家。慶應義塾大学文学部国文学科卒(1958年)。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、日本脚本家連盟会員。京都嵯峨芸術大学客員教授。特撮作品やアニメーションの脚本家として『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『突撃! ヒューマン!!』『サンダーマスク』、『マジンガーZ』『六神合体ゴッドマーズ』『宇宙戦艦ヤマト』など多くの作品に携わり、小説家として累計1,000万部を売り上げた『宇宙皇子』シリーズなど。

「2015年 『今は昔“言霊”(メッセージ)あり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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