食をめぐる旅 (角川文庫 き 9-70)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 134
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673720

感想・レビュー・書評

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  • これおもしろかった。銀色さんと角川文庫の編集者スガハラくんとツツミさん3人のバランスがとてもいい。グルメ本ではなく、これいつもの銀色さんの「挑戦」シリーズですね。次回作期待したいけどやらないだろうなぁ(笑)。

  • 著者と、二人の編集者、3人の食めぐりのエッセイ。

    食を求めて、というわりに、メンバーのうち二人は食が細くてあまり食べられないという。皆、有名だからとか高いからとか、そういうことには惑わされないので、グルメエッセイにしては、というか、なのに、というか、ともかく淡々として低温。良いなぁ。

  • ツツミ嬢が気になる。スガハラさんは「つれづれノート」に確かチラチラ出てきていて、青年というイメージがあったのだけれど、小食なところをみると、もうおじさんなんだろうな。きっと。美味しいものがあるのに、食べられない。っていうのが、私にもよくあるので、気持ちがよくよく伝わってきた。あと、飲みすぎてしまって料理の味がわからなくなるっていうのも。でも、紹介されてもあんまり食べたくならないっていうのは本としていいのかな。まあ、ここにのっているこのお店!ということではなくて、漠然と「やっぱりおいしいものがたべたいな〜」と読後に思ったので、まあ、いいのか。最後のページ?の「行くけどね。機会があれば。行くけどね」っていう手書きのところが笑えた。

  • この食めぐり、自分で行きたいと言っていた一流グルメに行っても、それほどおいしそうでもなかったり、少食で食べられなかったりっていうところがすごくおもしろかったー。よくある「おいしかった」ばっかりのグルメレポートとは違って。感想も、よく考えてみたらムースのケーキは好きじゃなかった、とか、おなかいっぱいで苦しくならなかったのがよかった、とか、でもこの半分でいいや、とか。せっかく行ったのに失敗だったり、ってことは現実にはあるし、そこで無理してよかったとか言わないところ、正直なところがいいなあと。銀色さんの、楽しそう!と思ってやってみたらそうでもなかったとか、一度でいいやとかなるところ、わたしも似ているところがあって、なんだかすごくよくわかる気がする。グルメっていうと大食が基本みたいだけれど、少食な人もおいしいものは食べたい。少食のグルメ話があったら読みたい〜。あと、「天のプロデューサー」っていうのの絵がおかしくて、最初に出てきたときはほんとに噴き出した。

  • 銀色さんと担当編集のツツミさん、スガハラさんの高いもの食べ歩き旅です。美食の都、東京の話題のお店を3人で食べ+飲み歩くという、うらやましい企画だー。

    本当においしいお店や、噂だけでなんだかなぁ…といったお店でのおしゃべりが楽しいです。3人とも食べることが大好きなのですが、肉好きツツミさん以外のおふたりは少食で、おいしくてもすぐブレーキがかかってしまう…。これ、よくわかるんです!お箸がすすまなくなっちゃうのは味が悪いからじゃなくって容量オーバーなのー。

    それに、面白かったのは、満腹になる瞬間を「ガツン成分が入ってる」と評すること。うーん、この間のおいしい焼肉おごられ食事会でも、開始30分で食欲が停止してしまった私は「そのせいか!」と納得してしまいました(笑)。

    写真でもお料理が紹介されていて、思わずおなかがすいてきます。個人的には「芽キャベツのフリット」「さっぱりねぎラーメン」「トリュフバターを使ったオムレツにお醤油たらり」がお気に入り。「すももアイスキャンデー」は近所のスーパーから常に補給してます(笑)。

    グルメレポートといえば、「出されたら残さずペロリ」の健啖家ばかりのものかと思いましたが、少食グルメレポートというのは新しいかも!でも、少食のひとが「おいしい」っていうものって、本当においしいんだよ!と大声で言いたくなります(笑)。

    お食事中のおしゃべりよりも、3人の段取り決めのメール交換のパートが多く、そこがまた楽しいです。でも、お食事中に「今度どこにする?」の話がバンバン出てくるのはいかがなものか(笑)。お仕事というよりも親しい仲間の「どこで何食べよう?」というキラキラ感+お料理にヘタレてしまったときの哀しみと「天のプロデューサーの声」が楽しい本でした。

  • おいしいもの食べたくなった。銀色さんの「そっけないような」熱さが好き。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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