カフェバークロの殺人調書: ミスティ・ガール紅子 (角川文庫 緑 676-1)
- KADOKAWA (1987年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041676011
感想・レビュー・書評
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ミスティ・ガール紅子シリーズ二作目。
1985年〜1986年の連作短編集。
昼は年商10億の女社長、夜はカフェバー常連の紅子が事件を解決していく。
謎解きは普通だけど、バブルの香りたっぶりの設定が懐かしい。
(図書館) -
20120107
年明けから古い香りのする軽口ミステリ短編を。
当時の流行りの言葉らしい・・・いまではちょっと古くさくもそれが懐かしい雰囲気もあるけれど、時代は流れ、こういうのがかっこいいとされるとも言い切れないことになっていて、気恥ずかしい漢字もしないでもない。でも話は面白いです。
「足首にリボン結びのある娼婦スタイル」という記述があるのだけれど、その娼婦スタイルの格好、あと、美しい足、美女、スタイルの良さ、というのが、何度も出てきて、ああ、なるほどな、と。
今では何が娼婦スタイルなのか分からないくらいだし、やはり、現代ではなく、昭和62年当時の価値観をも楽しむ作品。
今はブスデブ的な人がドタバタしながら解決するのが流行りなのだよね、たぶん。
カフェバー「クロ」の殺人調書
クロでいつものようにお酒を飲んでいた紅子の傍らで、突然人がやってきたと思うと苦しみだして倒れ、そのまま死亡した。
原宿ブティックの殺人
紅子が懇意にしているロボット柄で売れている原宿のブティックの持ち主が、部屋でなくなっているのが発見された。
血のペーパーナイフ
青山のスポーツクラブで、お金持ちのマダムが背中をさされて死んでいたのを紅子は発見する。
露天風呂の泥棒
紅子が出かけた熱海の旅館で風呂場でワンピースが浴衣にすり替わっていたが・・・
怒りの女
クロでカップルが喧嘩をしているところを目撃し、その後、女性が死亡する。 -
20p
背表紙損傷あり